広汎性発達障がいの人に向いている仕事はあるの?

発達障がいのうち、自閉症やアスペルガー症候群など自閉症性障がいと呼ばれるものは「広汎性発達障がい」に分類されています。
今回は、コミュニケーションの困難やパターン・物事への執着の特性を持つ広汎性発達障がいの人と仕事について、向いている仕事や受けられる就労支援などをご紹介します。

広汎性発達障がいの人が起こしやすい仕事上のトラブルとは?

広汎性発達障がいの人に起こりやすい仕事上のトラブルとしては、以下があります。

複数のタスクを管理できず、仕事の並行ができていない

広汎性発達障がいの人の多くは、気持ちの切り替えやマルチタスクが苦手です。
1つの物事に没頭しやすい特性を持っているため、特定の仕事にのみ注力して他の仕事を忘れてしまうことも少なくありません。

臨機応変な対応ができず、パニックになってしまう

想定している段取り、ルーティーンが乱されると、広汎性発達障がいの人は多大なストレスや不安を感じてしまいます。パニックに陥り、適切な対応ができなくなることも。

上司や同僚との適切な距離感がわからず、人間関係に苦しむ

言葉を発する相手の表情や雰囲気、しぐさを読み取ったり、会話のキャッチボールが苦手な広汎性発達障がいの人は、職場で人間関係のトラブルを抱えがちです。
気づかないうちに余計なひと言を発し、周囲を傷つけてしまったり、一方的に話続けて場の空気を凍らせてしまうこともあるでしょう。

上司からの指示を理解できず、仕事が滞ってしまう

仕事上の指示で無意識に使いがちな「適当に」「きちんと」などの表現は、定義があいまいで、広汎性発達障がいの人にとって理解が難しい言葉です。
上司の意図を理解できず、認識にズレが出てトラブルにつながってしまうこともあります。

その特性ゆえに、広汎性発達障がいの人が仕事上のトラブルに直面しやすいのは事実です。しかし一方で、特性を良い方向に活かすことができれば、職場で活躍できる可能性も十分にあります。

広汎性発達障がいの人と相性がいい仕事は何?

以下のような、他者とのコミュニケーションをあまり必要とせず、淡々と作業をこなすことが求められる仕事なら、広汎性発達障がいの人と相性が合うこともあるでしょう。

広汎性発達障がいの人に向いている仕事の例

  • コンピュータープログラマー
  • 技術者、または研究者
  • 校正担当者
  • データ入力、ジム
  • 在庫や書類の管理
  • 楽器の調律師 など

一方で、他者とのコミュニケーションが仕事のメインであり、常に臨機応変な対応を求められる以下のような職種は、相性が悪いといえるかもしれません。

広汎性発達障がいの人に向いていない仕事の例

  • ウェイター、ウェイトレス、レジ係、受付、添乗員などの接客業
  • 料理人
  • 教師
  • 営業
  • 計算が必要となる経理事務
  • コールセンター勤務 など

自分の適性に合った仕事でなければ、なかなか長続きしません。職種は上記を参考に、広汎性発達障がいの特性に合ったものを選択しましょう。

広汎性発達障がいの人も就労支援が受けられるの?

18歳以上65歳未満で就業可能な状態なら、障がい者法に基づき、広汎性発達障がいの人も就労移行支援のサービスを受けることができます。

就労移行支援は2年間、全国の就労移行支援事業所で計画書に基づき、就業のための職業訓練、職場見学、体験実習、就職活動までサポートしてくれる制度です。
また就職した後も、転職することなく就職先に定着するため支援も受けられるため、広汎性発達障がいの適性に合った職場への就職に非常に役立ちます。

就労移行支援サービスを受けたいなら、医療機関で広汎性発達障がいの診断を受けたうえで、就労移行支援事業所に相談してみましょう。

おわりに:適性に合わせて探せば、広汎性発達障がいの人に向いている仕事はある

1つの物事に集中しやすく、他者とのコミュニケーションに困難を抱える広汎性発達障がいの人は、仕事上のトラブルを引き起こし転職を繰り返しがちです。

しかし自身の特性をよく理解し、他者とのコミュニケーションの少ない適性ある仕事に就くことができれば、1つの職場に長く勤め続けることも可能です。就労移行支援など公的なサービスもうまく利用しながら、自身の適性に合った仕事・就職先を探してみてください

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