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書籍をヒントに考えよう!発達障がいのコミュニケーションの問題はどこにある?

注目!特別コラム

発達障がいに関する書籍はたくさんあって、どれを参考に読み進めればいいか迷ってしまいますよね。信頼できる専門家のアドバイスが読めて、実生活のコミュニケーションの課題に役立つ知識を吸収できる一冊としておすすめの本が2020年に発売されました。

株式会社LITALICOは『発達障害のある子どもと周囲の関係性を支援する~コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス』を2020年7月に発売しました。

LITALICOは、「障害のない社会をつくる」というビジョンのもと、障害者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を展開する企業。今回の書籍は、LITALICOに所属する発達支援の専門家たちが執筆した本です。

発達障がいの子どものコミュニケーションに着目した本

書籍『発達障害のある子どもと周囲の関係性を支援する~コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス』は、子どもだけにアプローチをするのではなく、子どもと周囲の関係性を考えながら、日常生活で直面しがちな問題に対する支援について解説しています。

というのも、本書を手がけたLITALICOでは、発達障がいの子どもが抱えるコミュニケーションの問題を次のように考えているからです。

「子どもや保護者のせいにしても問題は解決しない」という意識

発達障がいの子どもの「コミュニケーション」に関わる問題を、本人や家族のせいであるとは考えません。子どもと周囲の人や環境との相互作用の中にはズレや障壁があり、そこに原因があると捉えているそう。そのため解決方法としては、子どもを取りまく環境を含めてアセスメントし、良循環を生み出す力の育成を目指しています。本人や家族以外の、発達障がい児支援や特別支援教育に携わる人にとってのアドバイスともなる書籍です。

LITALICO所属の専門家が提案する発達障がいの特性へのアプローチ

本書では、特に注目すべき6つのポイントと5つのフォーカスをもとに、発達障がいの子どものコミュニケーションにアプローチします。

6つのポイントと5つのフォーカスとは?

様々な職種の専門家が、事例を挙げながら発達障がいの子どもに起こりうるトラブルについて解説をしていきます。コミュニケーションの支援をする上で重要な視点を示す6つのポイント、関係性をバランスよく支援をするための5つのフォーカスという分け方で、支援内容をわかりやすく説明。

目次

1部 関係性の中でおきる「コミュニケーション障害」へのアプローチ
1章 私たちは関係性の中で生きている
2章 コミュニケーション支援のポイントとフォーカス
2部 関係性へのコミュニケーション支援の実際
3章 子どもと周囲の人との関係性を変えていく
4章 本人の気持ちに着目したコミュニケーション支援
5章 発達障害教育の連携・支援のドーナツ化現象を食い止める
6章 背景に児童虐待、DVがある家庭への支援
7章 テクノロジーを活用したコミュニケーション支援
8章 感覚・運動・身体を介したコミュニケーション支援
9章 応用行動分析を用いた支援
対談

どんな発達障がい専門家がこの本に関わっているの?

『発達障害のある子どもと周囲の関係性を支援する~コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス』に携わっているのは、次の専門家の方々です。

野口晃菜さん、LITALICO研究所 所長・博士(障害科学)
小学校6年生でアメリカへ渡り、障害児教育に関心を持つ。高校卒業時に日本へ帰国、筑波大学でインクルーシブ教育について研究した後、小学校講師を経て、障害のある方の教育と就労支援に取り組む株式会社LITALICOへ。現在はLITALICO研究所所長に就任。一人ひとりの発達段階に合わせた支援・教育の実現のための仕組みづくり、自治体との共同研究、少年院との連携などに取り組む。文部科学省「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議」委員。
陶貴行さん、LITALICOワークスワークス シニアスーパーバイザー、LITALICO研究所チーフリサーチャー
元・障害者職業カウンセラーで、専門は職業リハビリテーション、応用行動分析、認知行動療法。公認心理師、臨床心理士も取得している。約15年障がいのある方の就労支援に約15年携わってきた経験を持つ。障害のある方の就労支援、就労移行支援事業所スタッフ向けのスタッフトレーニング、職場定着に関する調査、インターネット認知行動療法の効果検討等の研究を行ってきた。現在は、アクセプタンス&コミットメント・セラピーの就労移行支援事業所における応用、就労移行支援事業所におけるオープンダイアローグの実践を行い、その効果を検討する研究を行っている。
井上いつかさん、LITALICOジュニア アドバイザー・言語聴覚士
医療・福祉機関で勤務後、現在フリーランスで活動中。複数の支援機関でお子さんの療育や自立支援、ご家族や指導者のサポートを行う。
緒方広海さん、LITALICOジュニア チーフスーパーバイザー・公認心理師・臨床心理士
さいたま市にて専門職(心理)として約15年間従事。こころの健康センター(精神保健福祉センター)、障害者総合支援センター(発達障害者支援センター)、子ども家庭総合センターなどで、乳幼児から大人まで幅広い年代と関わり、精神保健福祉、障害福祉の分野で心理臨床業務に携わる。現職においても支援に関わる指導員への研修やスーパーバイザーの育成の統括を担当。

執筆者はいずれも発達障がいに関する研究や支援活動に力を入れてきた専門家ばかり。多くの現場や研究活動で得た知識や経験が詰まった一冊ができあがったのにも納得です。

おわりに:プロの経験や研究に基づいた情報を書籍で知るのもおすすめ

発達障がいの子どもとの接し方には、特性への理解が必要ですし、その子に合った対策法が見つかるまでいろいろ試してみることも効果的。理解や実践のためには信頼性の高い情報が欠かせません。プロの経験と研究から導き出されたアプローチがまとめられた本を通して、子育てのヒントを得てみてはいかがでしょう

会社情報

株式会社LITALICO
会社HP https://litalico.co.jp/
「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、障害福祉分野で様々なサービスを提供。就労支援サービス「LITALICOワークス」、ソーシャルスキル&学習教室「LITALICOジュニア」の運営、子どもの創造力を育むIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」を展開。2016年3月に東証マザーズに上場、2017年3月に東証一部に市場変更。
グループ企業:インターネットプラットフォームサービスを展開するLITALICOメディア&ソリューションズ、障害のある方とそのご家族向けにライフプランニングサービスを手掛けるLITALICOライフ。
(画像:PRTIMES

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