ADHDの「先延ばしクセ」はどうやって乗り越えればいい?

一般的に、ADHDの人の特性として「先延ばしクセ」があると言われています。
今回はなぜ、ADHDの人に先延ばしクセが現れやすいのか、先延ばしクセによる仕事上のトラブルの軽減するための対策とあわせて、ご紹介していきます。

ADHDの人が「先延ばし」してしまうのはなぜ?

ADHDの人が物事を先延ばししやすい背景には、以下のようなADHDの特性がかかわっているとされます。

手順や目的を確認せず、目についたものから始めてしまう

ADHDの特性の1つに、強い衝動性が挙げられます。衝動性とは、後先を考えずに発言・行動してしまう性質のこと。
ADHDの人は期限を守って物事を達成することよりも、自分の興味や得られる達成感の大きさから、衝動的に物事を選び取り組んでしまう傾向があります。

このため、進捗状況や優先すべき順位、物事の目的などを考えずに目についた物事から始めたり、途中放棄してしまうということが多発するのです。
すると結果的に、どの物事も中途半端にしか進んでいなかったり、手付かずだったりして、期限通りに終えられずに「先伸ばして」しまうことになります。

物事に優先順位をつけ、計画的に進めるのが苦手

複数のタスクを抱えているとき、一般的にはそれらを優先順位や似たような物事に分類して、どう片付けるかを考え進めていきますよね。
しかし、先述したように衝動性の強いADHDの人は、物事に優先順位をつけたり、計画的に確実に進めていくということが非常に苦手です。

このため、1つの物事だけにこだわって他のことがおざなりになったり、一度に全部終わらせようという極端な思考に陥り、物事を先延ばししてしまいがちなのです。

責任感から、自分の許容量を超えても請け負い続けてしまう

ADHDの人のなかには、非常に責任感が強い人も少なくありません。
しかし一方で、自分を客観的に見ることが苦手なために、実際に自分が抱えられる・進められる物事のキャパシティを的確に理解できない、という特性もあります。

その結果、責任感からたくさんの物事を請け負って抱えたものの、自分のキャパシティを超えて処理できなくなり、1人パニックになって動けなくなってしまうのです。

ADHDの人の先延ばしのクセは、どう対処すればいい?

ADHDの人が先延ばしクセを乗り越え、円滑に物事を進めるには、以下の対策を取るのが効果的です。周囲の人の協力も得て、できそうなところから実践していきましょう。

業務はメモ・図案などを使い、段階や進捗状況をこまめに確認する

物事の内容・規模や達成までにかかる期間、手間ごとに段階分けしてメモし、進捗状況を確認しながら進めていくようにしましょう。
文字だけでわかりにくければ、色鉛筆や折り紙などで図やチャート式にして、頭の中を整理してみてください。

こうすることで、物事の優先順位づけやスケジューリング、手順確認もしやすくなるので、遅れやミスも防ぎやすくなります。
慣れてくると、大きな事案の隙間時間に小さな事案を片付けるなど、物事を計画的に進めるクセもついてくるので、先延ばしすることも減ってきますよ。

1人で混乱や責任を抱え込まず、周囲の人の理解・協力を得る

メモや図案を使っても、1人だけで抱えている物事の量や進捗状況を把握できなくなったときは、パニックになる前に周囲に頼ってください。
できれば信頼できる人を1人選び、定期的に一緒に進捗状況を確認してもらいます。
こうすることで、進捗の遅れや抱えている物事の量を早めに客観視できるようになり、先延ばしクセが出るのを防ぐことができます。

おわりに:ADHDの先延ばしクセは、こまめな記録&確認で克服を!

衝動性の強いADHDの人は、期限や優先順位に関係なく衝動的に物事を進めてしまうため、先延ばしクセが現れやすいとされます。先延ばしクセを克服し、ADHDの人が円滑に日常生活や社会生活を営むには、物事に優先順位をつけ計画的に進めていくための工夫が必要です。まずは抱えているタスクやその規模を、自分にわかるよう紙に書き出しましょう。ここに進捗状況を書き込み、他者と管理することで、先延ばしクセが出るのを予防できますよ。

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