通級指導教室には、どんなメリット・デメリットがあるの?

発達障がいのある子どもが選べる学習スタイルの1つに、通級指導教室があります。
今回は通級指導教室がどのようなものか、利用できる人の条件や通うことのメリット・デメリットとあわせて、理解していきましょう。

通級指導教室って?

他の子どもたちと同じように通常のクラスに所属しながらも、障がいの程度に合わせ週に1~8時間、別室で特別な指導を受けられる学習スタイルのことです。

具体的には、普段の授業は他の子と同じようにクラスで受けますが、発達障がいによる学習・生活上の困難を改善するための学習を、通級指導室で定期的に受けることになります。

あくまで社会への参加と将来的な自立を促すための指導を行う場であり、通常学級での学習の遅れなどを補填する場ではありません。

またすべての学校に設置されているわけではなく、通級指導教室で受けられる指導内容も、子どもの障がいや特性により変わってきます。

通級指導教室を利用できる子どもの条件は、以下の通りです。

通級指導教室での指導を受けられる対象者
  • 文科省が定める程度の言語障害、自閉症、情緒障がい、弱視、難聴のある子ども
  • 文科省が定める程度の学習障がい、注意欠陥多動性障がい、肢体不自由、病弱及び虚弱のある子ども

通級指導教室のメリットとデメリット

発達障がいである子ども本人にとって、通級指導教室に通うことのメリット・デメリットを挙げるなら、以下のようになります。

メリット
  • 個々人にあった学習上、生活上の困りごとを解消するための指導を受けられる
  • 大人の目が行き届きやすく、指導の成果や学校生活についてこまめに報告が受けられる
  • 似た特性を持った子と過ごす時間ができて、落ち着くことがある
デメリット
  • 毎週1日程度クラスでの授業を抜けるので、他の子どもと交流できる時間が減る
  • 通級指導教室に通うために抜けた通常授業への補講はなく、家庭でカバーする必要がある
  • 成長するにつれ、自分が他の子と違い通級指導教室に通うことに疑問を感じるようになる

上記を大人の目から見ると、個人の特性に合った指導が定期的に受けられて、学校生活についての報告もこまめな通級指導教室の利用は、メリットが大きいように感じられます。

しかしデメリットを見てみると、通常学級で行われている学習内容への遅れと、子ども本人が感じる通級指導教室に通うことへの葛藤は、特に深刻な要素といえるでしょう。

子どもが小学校低学年のうちは良いですが、高学年ともなると、授業の遅れを家庭でカバーする保護者にも、子ども本人にも負担が大きくなってきます。

また、他の子どもがしていない通級指導教室の利用をしていることに本人が苦しんだり、周囲から偏見を受けていじめの原因となることも考えられます。

発達障がいの子ども本人にとって、通級指導教室の利用は同じだけのメリット・デメリットのある学習方法です。
小さいうちは、子どもの性格や特性を見て親が通級指導教室を利用するかどうかを決めるとしても、将来的な必要性は子どもの成長に合わせ見直すようにしましょう。

おわりに:通級指導教室の利用するかはメリット・デメリットを理解したうえで、子どもの成長に合わせて考えるべき

通級指導教室は、基本的には他の子どもたちと通常学級に在籍しながら、週に数時間別室で特性に合わせた指導を受けられる学習方法です。個々人の状態・特性に合った指導が受けられますが、抜けた分の通常学級での授業の補填がないなど、利用にはメリット・デメリットの両方があります。

成長するにつれ、子ども本人が通級指導教室の利用に抵抗を示すこともありますので、子どもの様子にも配慮して利用するかどうかを決めてくださいね。

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