発達障がいの子どもの困りごとに多いのが、学校の授業や自習で集中力が続かないことです。勉強の遅れや、学校のルールを守れないなど学習面・集団生活面での問題が発生します。
発達の特性を考慮しながら、子どもの集中力や注意力を伸ばすにはどんな対応が求められるのでしょうか。発達障がいの子どもの特性について説明しながら、集中力・注意力を伸ばす方法を紹介します。
ADHDの子どもは集中力・注意力を鍛えるのが大変?
発達障がいの子どもの中には、授業中にぼーっとしがち、人の話を落ち着いて聞いていられないという特性を持つ子どもがいます。その原因はさまざまで、たとえば下記の特性の影響が考えられます。
- 興味や関心のある物事には集中力を発揮する
- こだわりが強く、自分のルーティンが乱されるとパニックになる
- 周囲の音や光が気になる、感覚過敏がある
上記の特性によって、好きな科目には集中する一方で興味の薄い科目では積極性が見られないことがあります。また、自分なりのルーティンが乱されたことによって、集中力や注意力を発揮できなくなる場合もあるでしょう。窓から聞こえる車の音や部屋の明かりが気になるせいで、勉強に集中できない子どももいます。
このように、発達障がいでは特性によって集中力や注意力を発揮できないことがあります。
特にADHD(注意欠如・多動性障がい)の子どもの場合、注意力の散漫などがみられる不注意、じっとしていられない多動、思いついたままや感情のままに行動してしまう衝動の特性がみられます。
ADHDはさらにタイプ分けがされており、不注意の特徴が強く現れる「不注意優勢型」、多動と衝動が強く表れる「多動・衝動優勢型」、不注意と多動・衝動の特徴がすべてみられる「混合型」があります。どのタイプに当てはまるかわかると、対処法も適切に選ぶことができるでしょう。
発達障がいの集中力改善には環境調整やSSTが効果的
集中できない原因が発達障がいの特性である場合、環境調整やSST(ソーシャルスキルトレーニング)がおすすめです。
環境調整とは、発達障がいの特性に合わせて学習などを行う環境を工夫することです。たとえば、視覚過敏によって部屋の照明のまぶしさが原因となっている場合、照明の明るさをやさしいものに変えましょう。周囲の物が気になる子どもなら、机にパーテーションを設置して視界を遮るという方法もあります。
SSTとは、家庭や学校など人と関わり合う社会生活で必要な能力を伸ばすトレーニングです。子どものSSTの場合は、学校生活での困りごと改善や日常の身支度の自立に関するトレーニングに取り組むことが多いでしょう。
たとえば絵カードを使ったSSTでは、困りごとが起きる場面をイラストで例示しながら、どんな行動が望ましいか理解を促し、適切な行動へと導きます。SSTでは、問題行動の改善効果が期待されるのです。
環境調整やSSTのほか、家庭での声かけも重要です。次章では、集中力や注意力を伸ばすヒントになる電子書籍を紹介します。
電子書籍でわかる集中力アップトレーニングとは
株式会社パステルコミュニケーションは「発達科学コミュニケーション」をもとに、親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる方法を世の中に広めています。その発達科学コミュニケーションの講師・森あやさんによる電子書籍『発達凹凸キッズの座って集中できる時間が増える!1日5分の魔法の”見るトレ”』の無料ダウンロードが開始されました。
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発達障がいの子どもの勉強には下記のような困りごとがみられ、ママが日々悩む傾向があります。
- 宿題をしないでいつまでも遊んでいる
- 何度言ってもなかなか宿題に取り掛からない
- 最後まで集中して取り組めない
発達障害とグレーゾーンの子どもの情報サイト「パステル総研」でも、冬休み明けに宿題に関する記事へのアクセスが上昇したそうです。そこでパステル総研では、ママの工夫次第で子どもが集中できるようになるメソッドを電子書籍にまとめました。
パステル総研が書籍で紹介する集中力・注意力アップメソッドって?
この電子書籍では、なかなか宿題に取り掛かれない子どもや集中力が続かない子どもの問題に対して、思考力がどのように関係しているかを紐解きます。さらに、発達凹凸キッズが椅子に座って集中する時間を増やすことを目的とした、1日5分のおうちトレーニングを紹介します。
- 座って集中することができない我が子に悩んでいませんか?
- 宿題問題のカギは「大事なものを見つける力」
- 見るトレで注意力がUP!
- 教材よりも大事なこと~注意力をしっかり伸ばすために~
- オリジナル教材
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おわりに:発達の特性が集中力・注意力低下の原因なら、できる対応があるかも!
発達障がいでも定型発達でも、子どもは大人に比べて集中力や注意力にムラがみられるものです。発達障がいの子どもの場合、その原因が特性によるものとわかっているならば、特性に合わせた環境調整やSST、家庭での対応で改善が期待できます。まずは特性が影響していないか考え、お子さんに合った対応を選んでみてくださいね。
(画像:PRTIMES)
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