【大仰型】アスペルガー症候群はとても丁寧な人?青年期以降にみられることが多いの?

アスペルガー症候群の人には、特に他者とのコミュニケーションの取り方に特性が現れやすいとされています。

そこで今回は、アスペルガー症候群のうち他者に対し「大仰型」と呼ばれる接し方をする人達の特徴を学んでいきましょう。

大仰型アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群のうち、大仰型に分類される人達は他者に対し異様に丁寧な言葉遣い、接し方をするのが特徴です。
ゆっくり堂々とした動きで他者と接し、過剰と思えるほどの敬語を用いて話をします。

大仰型は孤立型から変化する?アスペルガー症候群の4つのタイプ

アスペルガー症候群の人に見られるコミュニケーションの取り方には、大仰型の他に以下4つのタイプがあります。

孤立型
基本的に自分の世界に入り込んでおり、他者に関心を持たないタイプ。一人遊びを好み、集団の中に入ると落ち着かなくなるため、まるで他者がいないかのように振る舞う。
受動型
他者から働きかけられると、かかわりを受け入れるタイプ。基本的に主体性がなく従順なため、たとえ嫌なことであっても、他者からの誘いならなんでも受け入れてしまう。
積極奇異型
他者と積極的にかかわりを持とうとするタイプ。特に知的障がいを伴わない人に多い。ただし、相手の都合・感情に構わず話し、心身の距離を詰めてしまうため嫌がられることもある。
尊大型
強圧的な態度で、自身の主張を無理にでも押し通すことで他者とのコミュニケーションを取ろうとするタイプ。これが正しい人付き合いの方法と信じているため、固執する。

アスペルガー症候群の人の他者とのコミュニケーションの取り方は、そのときの状況や本人の年齢、成長過程により変わることも多いです。

例えば上記のうち孤立型は、他者とのかかわりを始めたばかりの幼少期によく見られることがわかっています。

そして大仰型には、幼少期に孤立型や受動型、積極奇異型など他タイプを経験してきた人が、思春期後半から青年期に入ってから大仰型へ移行するパターンが多いと言われています。

大仰型は大人のアスペルガーに多くみられる?

アスペルガー症候群の人は、特性として表情や言葉のイントネーション、雰囲気から相手の意図やその場の空気を読み取ることができません。

タイプによらず、総じて他者とのコミュニケーションが非常に苦手です。
このためアスペルガー症候群の人は、大人になるまでに他者とのコミュニケーションの困難を痛感し、人付き合いへの苦手意識を強くしていきます。

「他者の存在を無視しても、受動的にかかわってみても、積極的にかかわろうとしても人付き合いがうまくいかなかった」というようなアスペルガーの特性からくるコミュニケーションの困難を思春期までに経験し、自身のコミュニケーション能力と将来の社会生活に対し、絶望に近い感情を抱くアスペルガー症候群の人も少なくありません。

そこで、彼らが円滑な社会生活を営むために編み出すことが多いのが「大人に必要な社会の常識やルールを徹底的に学び、身に付け、普通の人を演じよう」というもの。
人間関係を築くうえで大きなトラブルに見舞われないよう、丁寧な態度や言葉を身に付け、せめて相手に失礼なく接しようとするのです。
これが、大仰型が思春期後半から青年期以降の大人のアスペルガー症候群の人に、多く見られる理由です。

なお、大仰型アスペルガー症候群の人の特性は、特に環境や人間関係に大きな変化が訪れる進学や就職・転職のタイミングで、環境適応のために現れることが多いと言われています。

大仰型は融通が利かないと思われがち?

大仰型アスペルガー症候群の人は、過去の経験や自身で収集した情報を基に社会ルールや一般常識を理解し、他者へ丁寧な態度・言葉遣いで接しようとします。

しかし、相手との関係性や本人の性格・希望に合わせ、柔軟に接し方や言葉遣いを変えるということはできません。

例えば、親しいはずの家族や目下の存在であるはずの後輩・部下などにも、初対面の人や目上の人と同じように丁寧な態度や敬語で接します。

また、自らが厳守すると決めたルールにこだわるあまり融通が利かず、臨機応変な対応ができない傾向も見受けられます。

このため、傍から見るとTPOにそぐわないほど堅苦しく、不自然な対応をしてしまうことも多々あるのです。

たとえ接する相手本人や上司から「もう少しフランクに、柔軟に対応して」と求められても、うまく接し方を変えることはできません。

誰に対しても、平等に丁寧な対応ができるのは大仰型アスペルガー症候群の人の強みです。しかし一方で、身を置く環境によってはその特性が「融通が利かない人」「臨機応変に対応できない人」というマイナス評価につながる可能性もあると理解しておきましょう。

大人のアスペルガー症候群かもと思ったらまずは専門機関へ

ここまで読んで、自身や身近な家族・友人・同僚にアスペルガー症候群の可能性を感じたら、以下いずれかの機関に相談してみてください。

  • 各都道府県や政令市が運営する、発達障害者支援センター
  • 保健所や精神保健福祉センターなど、自治体のその他福祉関係窓口
  • 心療内科、メンタルクリニックなど発達障がいの診断・治療に対応する医療機関

いきなり訪問・受診して相談するのが難しい場合は、電話相談でも構いません。
今後取るべき対策や、頼れる機関・制度などについて、具体的に教えてもらえるはずです。

今後、あなたがより良い社会生活を営んでいくために、また二次障がいを予防するためにも、専門機関への相談は早めに行いましょう。

おわりに:大人に多い大仰型アスペルガー症候群の人はどんなときも、誰に対しても丁寧に接する

アスペルガー症候群のうち大仰型の人は、過剰なほど丁寧な態度・言葉遣いで他者に接します。特に思春期・青年期以降の大人のアスペルガー症候群の人に多く見られ、過去に経験したようなトラブルを避けるため、また常識ある人物として振る舞うために、大仰な態度を取るようになります。しかし一方で、相手の様子や関係性によって接し方を変えることはできないため、融通の利かない堅苦しい人物という印象を持たれることも多いです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です