モンテッソーリ教育でどんな能力が発揮される?教具やお仕事はどんな目的がある?

子育て・教育のヒント

将棋棋士の藤井聡太さんやアメリカの実業家ビル・ゲイツさんは、子どもの頃に「モンテッソーリ教育」を受けていたと言われています。才能や能力を発揮している有名人の中にはモンテッソーリ教育を受けていた人が少なくないそうです。このモンテッソーリ教育の特徴とはどんなものなのでしょう。独自の教材「モンテッソーリ教具」は何かなどあわせて紹介します。

モンテッソーリ教育とは?子どもの才能が伸びると聞くけど?

モンテッソーリ教育は、20世紀初頭にイタリアで生まれた教育法です。医師であり教育家でもあったマリア・モンテッソーリ博士が考案し、100年以上経った現在でも世界中で受け継がれています。マリア・モンテッソーリは障がいを持った子どもの教育に携わり、知的障がいの子どもの行動を観察や心理学の研究などを通して、モンテッソーリ教育法を生み出したと言われています。

モンテッソーリ教育とは
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。その目的を達成するために、マリア・モンテッソーリは子どもを科学的に観察し、そこからえた事実に基づいて独特の体系を持つ教具を開発するなどして教育法を確立していきました。その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。(引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所HPより)

モンテッソーリ教育では、子どもが生まれながらに持っている、自分自身を成長させ、発達させる力を伸ばします。この教育法を通して、自立性を持った人間、学習意欲を持った人間に成長することが期待されるといえるでしょう。

モンテッソーリ教育の「教具」って?

モンテッソーリ教育を実践している施設を「子どもの家」と呼ぶことがあります。しかし必ずしも「子どもの家」という名称を使用しているとは限りません。

また、モンテッソーリ教育では一般的なおもちゃではなく、「教具」と呼ばれる知育玩具を使用し、「お仕事」という活動をします。多くのモンテッソーリ教具はシンプルな形と色で設計されているのが特徴です。子どもの発達に合わせて、扱いやすい高さ、重さ、大きさをしています。そのほか、次のような特徴を持ちます。

性質の孤立性
子どもの集中力を養うため、教具では教育の目的に応じてひとつの性質を孤立させて設計します。色の学習を目的とした教具の場合、高さや大きさは一定にし、色だけを変化させます。
誤りの訂正
教具でお仕事を進めるうちに、教師のサポートがなくとも、子ども自身で使い方の誤りに気づくように設計されています。
本物である
お仕事で扱う教具は、できる限り本物であることが基本です。ブラシやナイフは本物を子どもが扱いやすいように作ります。たとえば陶器は子どもが扱うと割れやすいため避けられがちですが、モンテッソーリ教育では陶器製の教具を使うことで、慎重に扱うことの必要性や本物の陶器が持つ美しさへの気づきを促します。

遊びではなく「お仕事」?年齢ごとのモンテッソーリ教育の内容の違い

モンテッソーリ教育では主に乳幼児を教育の対象とし、教育の内容を二段階に分けています。モンテッソーリ教育の活動は、遊びではなく「お仕事」と呼ばれ、下記のような活動が用意されています。

0歳から3歳

0歳から3歳までの前期を「吸収する精神(無意識)」の時期と呼びます。この時期は、人生の中で最も吸収力が高いと考え、自己教育力を発揮するために以下の目的を持ってお仕事をしていきます。

  1. 粗大運動の活動
  2. 微細運動の活動
  3. 日常生活の練習
  4. 言語教育
  5. 感覚教育
  6. 音楽
  7. 美術

粗大運動とは、運動技術が必要なスポーツではありません。階段の昇り降りなどの大きな全身運動を指します。微細運動とは、手指を使った握る、たたく、落とすなどの動きです。
日常生活の練習では、衣服の着脱衣、植物のお世話など日常活動への参加を促します。言語教育は母語の豊かな語彙形成など言葉の発達を指します。感覚教育は、モンテッソーリ教育の感覚教具への触れ合いを通して感覚を刺激していきます。音楽は楽器に触れたり踊ったり、音楽を聴くことによって音楽を楽しみ、表現することを促します。美術ではお絵かきや粘土の活動を通して、手や目の動き、表現力を育みます。

3歳から6歳

無意識にあらゆるものを吸収する前期に対して、3歳から6歳の後期を「意識の芽生え」の時期と呼びます。子ども自身が意識的に、吸収したものを整理し秩序化していく時期と考えられています。

  1. 日常生活の練習
  2. 感覚教育
  3. 言語教育
  4. 算数教育
  5. 文化教育

日常生活の練習では、自分の体をコントロールする能力を身につけます。はさみの使い方、ボタンのかけ方、掃除、洗濯など日常動作に関する活動をします。感覚教育ではモンテッソーリ教育の感覚教具を使い、知性や情緒の発達を促します。この時期の言語教育では、語彙を豊かにすることを基本としながら文字の読み書きをサポートします。さらに簡単な数字や量などに関する算数教育、知的好奇心を育む文化教育も用意されています。

おわりに:モンテッソーリ教育は独自の教具やお仕事の時間が特徴的

近年は日本でも注目されるようになったモンテッソーリ教育は、国内の乳幼児教育とは異なるアプローチを持った教育法です。世界にはさまざまな教育方法がありますので、お子さんの教育方針の参考にモンテッソーリ教育について興味を持ってみてはいかがでしょう。

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