HSPや発達障がいだと会社勤めが辛い!?仕事選びのコツは?

仕事のアドバイス

チーム業務や協調性を求められる会社では、HSPや発達障がいの人は困難を抱えやすく、働き続けることが難しいともいわれています。今回はHSPや発達障がいの人の会社・仕事選びのコツ、役立つ知識についてお伝えしていきます。

HSPだと会社勤めが辛い?

HSPは「Highly Sensitive Person」の略称であり、「とても繊細な気質を持つ人」を意味します。かなりの繊細さ、強い感受性や共感性を元々持っているのが特徴です。

HSPの人は周囲の人の表情や声、動き等から感情の変化を敏感に察知しては傷ついたり、大きな声や音を聞くと動揺したりする傾向があるため、下記のようなオフィス環境・仕事ではストレスを抱えやすいとされます。

  • 周囲の話し声が絶えず聞こえる
  • 電話が頻繁に鳴る
  • 職場や会議の空気がピリついている
  • 職場の人間関係が複雑で、よく巻き込まれる
  • 常にプレッシャーを感じながら仕事をする
  • 仕事にスピードや効率を求められる
  • 自分が「良い」と思えない商品を売り込まなくてはいけない
  • 高圧的な上司や同僚、顧客と接する
  • 機嫌の波が激しい上司や同僚、顧客と接する
  • ミスをすると激しく怒られる

HSPの人は感受性が高いため、1つの言葉や物事から受け取る情報量も多く、多岐にわたって相手の気持ちを想像したり、展開を予測したりします。そして危険を少しでも察知した場合、「自分がフォローしなくてはいけないのでは?」と過度に対応に回ってしまい、ぐったりと気疲れすることも少なくありません。

HSPに向いている仕事って?

「HSPの人に向いている業種や職種はコレ!」と一概に言えるものはありません。ただ、HSP特有の「共感性の高さ」「物事を敏感に察知する力」「情報処理力の深さ」を活かせる仕事に就いたほうが、自己肯定感を傷つけることなく幸せに働きやすいと考えられます。

例えば「自分の本音(辛い、やりがいを感じない)を押し込めてまで、ノルマを達成しなければいけない」「上司や同僚の顔色を常に窺わないといけない」「仕事が遅いと怒られる」といった仕事は、HSPの人には向いていないでしょう。HSPならではの高い感受性や共感性、情報処理力の深さがかえって仇となり、本人は疲れやすく、見えない仕事の頑張りも評価されにくいからです。

これらのことを踏まえると、下記の条件を満たした仕事がHSPの人には向いているといえそうです。

感受性や共感性の高さを活かせる
HSPの人は、非HSPの人が気づかない点まで敏感に察知することができます。相手の気持ちや考えを深く読み取り、それで感謝されるような仕事でやりがいを感じられるでしょう。
情報処理力や危機管理力を活かせる
HSPの人は1つの物事を掘り下げて考えるのが得意です。その後の展開を見据えて、対応やリスクを想定してから慎重に仕事に取り掛かります。この注意深さや情報処理力を活かせる仕事も向いています。
自分の本音を大切にできる
HSPは周囲だけでなく、自分の内面の違和感やストレスにも敏感です。本音ではやりたくないことを続けていると、心身が不調をきたすこともあります。無理なく仕事を続ける上で、本音を押し込めずに済む環境であることも大切です。
自分の空間が守れる
周囲の目や物音、話し声が過度に気になってしまうので、個室やブース等で作業をした方が、ペースを乱さず落ち着いて仕事に取り組みやすいでしょう。

発達障がいだと会社勤めが辛い?

アスペルガー症候群(ASD/自閉症スペクトラム障がい)やADHD(注意欠陥・多動性障がい)などの発達障がいの人は、人間関係の構築が難しかったり、仕事の優先順位をつけるのが不得意だったりするため、会社で苦労を抱えやすい傾向があります。

アスペルガー症候群とADHD、それぞれの特徴をおさえた上で、向いている仕事を考えてみましょう。

アスペルガー症候群が会社で苦労しやすい理由

アスペルガー症候群の人は、他人の感情や意図を汲み取ったり空気を読んだりするのが苦手で、特定の物事に強いこだわりを持つ傾向があります。そのため、下記のような仕事・オフィス環境だと対人関係に支障をきたしたり、業務が評価されにくかったりします。

  • 人間関係の構築が重要な社風や仕事
  • チーム業務
  • 電話対応や接客等、会話の多い仕事
  • マルチタスク
  • スピードや効率を重視する仕事
  • マニュアルがない仕事

アスペルガー症候群に向いている仕事って?

アスペルガー症候群の人は、相手の気持ちや空気を読む必要のある環境や、ハッキリと言語化(マニュアル化)されていない仕事だと困難を抱えやすいです。また、1つの物事をとことん追求しないと気が済まないので、マルチタスクも苦手です。

ただ一方で、「記憶力の良さ」「興味のある物事を追求する力」「集中力」は優れた傾向にあるので、これらの強みを活かせる下記のような仕事が向いているでしょう(◯か×かがハッキリしている仕事のほうがやりやすいです)。

  • プログラマー
  • エンジニア
  • Webデザイナー
  • カメラマン
  • 校正者
  • 楽器の調律などの専門技能職
  • 研究者
  • 技術者

ADHDが会社で苦労しやすい理由

ADHDの人は注意力や集中力に欠けたり、落ち着いてじっと座り続けるのが難しかったりする傾向にあります。そのため、下記のような仕事だと評価されにくかったり、度々注意を受けて自己肯定感が下がりやすかったりします。

  • ミスが絶対に許されない仕事
  • マルチタスク
  • 文章の見直し
  • カメラマン
  • 電話の折り返しやメール対応等が多い仕事
  • 長時間の単調作業

ADHDに向いている仕事って?

ADHDの人は自身の興味や関心に応じて、集中力のムラが出やすいという特徴があります。特に業種や職種の特定はないのですが、自身の興味を発信できる仕事に就いたほうが、安定的にタスクをこなせる上に評価も得られやすいでしょう。

また、ADHDの人は気移りしやすいという特性もあるため、1つの分野だけでなく、他の業務全般にも広めに興味や関心を持った方がキャリア形成がしやすい傾向にあります。

おわりに:自身の特性を活かす会社・仕事選びを

HSPや発達障がいの人は特性が強く出やすいため、不向きな職場や仕事だと苦痛を感じたり、長続きしなかったりします。しかしその特性は強い武器にもなりうるので、苦手を克服するのではなく、自身の特性を活かして評価される仕事に就くことが、自己肯定感を高めるためのポイントといえそうです。

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