ADHDの子どもが受験を乗り越えるための勉強方法とは?

子育て・教育のヒント

受験は、子どもの人生を左右する一大イベントです。これは、ADHDなど発達障がいを持つ子どもたちにとっても例外ではありません。
今回はADHDの子どもが受験勉強を乗り越え、希望する学校への進学を成功させるための考え方や、勉強のコツなどを解説していきます。

ADHDの子どもへの教育の基本的な考え方

ADHDの子どもたちは、程度に個人差はあれど注意散漫・衝動的・他動的の特性を持っています。このため、基本的にじっと机に座り勉強をすることが苦手です。

学校の先生や親から見ると「落ち着きがなく、勉強に対しやる気のない子ども」と映るため、何度も叱られ、自尊心が傷つき、早い段階で勉強につまずく子も少なくありません。
そんなADHDの子どもに勉強を教えるときには、彼ら・彼女らが勉強につまずいてしまわないように、特性に配慮した接し方をする必要があります。

具体的には、以下のポイントに気を付けながら接してあげると良いでしょう。

ADHDの子どもへの教育で、気を付けるべきこと

むやみに叱らず、できることに目を向ける

大人が特性を持つ子どもを見るとき、どうしてもできないことに注目しがちです。しかし、どんな子でも過去と比較してできるようになったこと、特性ゆえの良いところもたくさん持っていますよね。

ADHDの子どもを教育するときは、つい叱りたくなってしまうできないことではなく、できることに目を向けてあげてください。

本人の能力や特性に合わせて、課題や目標を設定する

勉強中に「できなかった」「叱られた」という失敗体験ばかりが積み重なると、子どもの自己肯定感ややる気は下がり、勉強への意欲・関心を失います

教師や親がADHDの子どもに勉強を教えるときは、本人のいまの能力や適性に合った難易度のものを選んであげましょう。

良いところ、できたことはたくさん褒めて成功体験を積ませる

できること、良いところを見つけたら、その事実を具体的に目いっぱい褒めてあげてください
これにより、子ども本人のなかで「できた」「認めてもらえた」という成功体験が蓄積され、自尊心や勉強への意欲も高くなっていきます

叱るときは具体的に、本人に意図が伝わるよう意識して

良くないことをしたときは叱る必要がありますが、むやみに大声で怒鳴ったり、苛立ちなど感情をぶつけるだけでは、怒られている理由が伝わりません。

子ども本人が興奮しているようなら、一旦見守って落ち着くのを待ってから、子どもが理由を理解できる方法で叱るようにしてください。

ADHDの種類別にあわせた勉強方法

先述したように、ADHDの特性には注意散漫・多動性・衝動性の3タイプがあります。
ここからは強く現れている特性別に、ADHDの子どもにおすすめの勉強方法をご紹介していきます。

注意散漫のADHD特性が、強く現れているなら…

まずは部屋をできるだけ片付け、勉強中に集中力を削ぐ原因となるものが、子どもの視界に入らないようにしましょう。体が壁を向くよう、机をセットするのも効果的です。

勉強に使用する問題やアプリは、少ない数からこなせて心理的ハードルが低く、挿絵などが少ないシンプルな構成のものを選びましょう。

多動性・衝動性のADHD特性が、強く現れているなら…

このタイプは、机に座り続けることを強制すると多大なストレスを感じます。立ち歩きや発声そのものは規制せずに、動いてしまった場合のルールを決めておきましょう

例えば「立ってもいいけど10数える間に戻ること」「声を出したくなったら、別のお部屋に行くこと」などと決めておけば、勉強へのストレスが軽減されます。
もし、音楽を聴いたり特定の物に接触する、1人でいるなど、特定の環境下の方が集中できるようなら、環境を整えてあげてくださいね。

3タイプ混合型のADHD特性が現れているなら…

時間や科目など、1つの勉強にかかるものの単位を小さくすると、集中力が持続します
例えば10~15分のタイマーをかけている短時間だけ、この教科のプリントを1枚だけ、この問題1問だけ…など、細分化した勉強時間を少しずつ積み上げると良いですよ。

おわりに:ADHDの子どもの受験勉強は、本人に合った無理のない方法で

注意散漫・多動性・衝動性の特性が現れるADHDの子どもは、幅広い教科を長時間机に座って勉強し続けることが、基本的に苦手です。そんなADHDの子どもが受験勉強を続けるには、いかに周囲の大人が本人の特性と学習レベルに合わせた目標や接し方を理解し、実践できるかにかかっています。本人に合った方法で、限られた時間からでも勉強時間を積み上げていけば、受験に成功できるはずです。合格できるよう、サポートしてあげましょう。

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