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アスペルガー(ASD)の子どもにはどんな特徴があるの?

子育て・教育のヒント

アスペルガー症候群は別名ASDとも呼ばれる発達障がいの一種です。
生まれつきの脳の機能異常によって発症するとされますが、アスペルガーの子どもにはどんな特徴が見られるのでしょうか。
今回はアスペルガーの子どもに見られやすい特徴を、接し方のポイントと一緒にご紹介していきます。

アスペルガー(ASD)の子どもにはどんな特徴がある?

生まれつきの脳の働きの違いから、物事への感じ方や考え方、また他者との接し方が独特になるのがアスペルガー(ASD)の特徴です。
具体的には、子どもの生活上で以下のような症状や困りごとが見られるようになります。

社会的なルールの理解はできても、適切にふるまうことができない
自分や相手の社会的地位、TPOに応じた立ち居振る舞いが難しくなる、失礼な発言
相手の言葉や声色から、真の意図や感情を理解できない
冗談をまともに受け取って怒ったり、会話のキャッチボールがうまくいかなくなる
自分の想定通りに物事が運ばないと、強いストレスを感じてしまう
想定外の出来事に対し納得できず怒る、急な予定変更に耐えられない
聴覚過敏
特定の音が刺激的で不快に聞こえるため、教室や駅など騒がしい場所に居られない
言葉や文字からの情報の受け取り方が独特
あいまいな指示を理解できない、文言として理解はできても実行できない
失敗への恐怖心が強く、自身の感情を出すことが苦手
完璧主義に陥りやすい、感情というあいまいなものの表現方法がわからない、感情をストレートに表すあまり失礼なことを言ってしまう

なおアスペルガー(ASD)の症状の現れ方には、個人差が非常に大きいと言われています。

上記は特徴的な症状・困りごとをまとめたものですが、必ずしもアスペルガー(ASD)を持つすべての子どもにこれらの症状が現れるわけではありません
あくまで代表的な例として、理解しておきましょう。

アスペルガーの子どもへの接し方のポイントは?

ここからは特徴的な症状を表すアスペルガー(ASD)の子どもに対し、大人が接する場合のポイントをご紹介していきます。

失礼なことを言ってしまったら、きちんと説明する

アスペルガー(ASD)の子どもは、誰に対しても思ったことをそのまま口にしがちです。

このため子ども本人に悪意がなくても、無意識に相手の容姿などを貶める発言をしてしまうこともあります。
このような場合は「そんなことを言ったら相手は傷つくよ」と事実を伝え、言ってはいけない発言であることを理解させてあげましょう。

挨拶するときの表現に気をつける

相手の言葉をそのまま受け取るアスペルガー(ASD)の子どもは、別れ際に「また会おう」などと言われると「また会わなければいけないんだ」と解釈することがあります。

誤解を生まないよう、別れ際のあいさつも「お互いに時間があるときにまた会おう」などと、具体的な内容にするのが望ましいです。

冗談を言わず、否定や命令をしないようにする

相手の言葉に敏感で傷つきやすいアスペルガー(ASD)の子どもは、冗談でも「馬鹿」など否定的なことを言われたり、命令するような言葉には委縮してしまいます。

子どもをいたずらに傷つけないようにするには、冗談を言わない、大声を出さない、否定的・命令的な口調にしないことが大切です。
たとえば、大声を注意するときは「大きな声に周りの人が困っているみたいだから、声を小さくしようね」などと、根拠を交えやわらかい表現で伝えます。

予定やルールの変更は、理由とともに早めに伝える

アスペルガー(ASD)の子どもは、特定の物事やルーティンに執着する傾向があります。
時間の過ごし方や学校との道順など、予定やルールの変更は本人にとって多大なストレスとなります。

予定やルールの変更は早い段階で、変更の根拠である「○○に行かないといけないから」「雨が降っているから」「道路を公示しているから」などの事情と一緒に伝えてくださいね。

過集中してしまうときは、具体的な時間で区切ってあげる

アスペルガー(ASD)の子どもには、興味のある特定の分野の勉強・作業に時間を忘れて没頭する「過集中」状態になるケースが多いとされます。

子どもが過集中から食事を抜いたり、体調を崩すのを防ぐためにも、好きなことに集中する時間は「〇時まで」と具体的な数字で区切ってあげてください。

日常生活で、聴覚過敏に配慮してあげる

聴覚過敏を持つアスペルガー(ASD)の子どもにとって、人の泣き声や怒鳴り声、工事や電車などの出す騒音は耐え難い苦痛となります。

日ごろから子どもの様子をよく観察し、苦手な音を把握しておいて、できるだけ苦手な音に接しないで済むよう配慮してあげましょう。

おわりに:アスペルガー(ASD)の子どもには社会性や聴覚に特徴が現れやすい

発達障がいの一種であるアスペルガー(ASD)の人は、脳の特性により言葉や情報の受け取り方、周囲とコミュニケーションに困難を生じるケースが多いです。子どもの場合、相手を傷つけるようなことを平気で言ってしまったり、周囲の音や他者の言葉に敏感で、傷つきやすいなどの特徴が挙げられます。

アスペルガー(ASD)の子ども達に対し大人ができることは、特性を理解しフォローしてあげることです。覚えておいてくださいね。

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