大人の発達障がいの恋愛・結婚ではカミングアウトすべき?カサンドラ症候群の予防にもおすすめ?

人間関係改善のヒント

大人の発達障がいでは、恋愛や結婚におけるコミュニケーションの課題も出てきます。よい関係性を築くために、パートナーに障がいをカミングアウトするべきか悩むことがあるでしょう。

この記事ではカミングアウトのメリットや、アスペルガー症候群の夫婦関係で注意したい「カサンドラ症候群」について紹介します。

大人の発達障がいの恋愛・結婚の困りごとやつまづき

発達障がいは子どもだけでなく、大人でもみられます。大人の発達障がいでは、就労の課題のほか、恋愛・結婚で困りごとが発生することがあります。発達障がいの特性はさまざまです。仕事では問題ないように見えても、家庭内でパートナーと共同生活を送る上でトラブルを起こしてしまう人もいます。

  • 部屋の整理整頓が苦手
  • 洗濯物や洗い物を放置してしまう
  • 自分の趣味に没頭するあまり、家事を忘れがち
  • 子どもが泣いていても、自分がやりたいことを優先してしまう
  • パートナーの気持ちや表情を読み取るのが苦手
  • 部屋の模様替えなど物の位置を変えると落ち着かない
  • 衝動買いをするなど欲求をコントロールするのが苦手
  • イライラしたり不機嫌になるきっかけが独特
  • 注意力散漫で事故に遭うことが多い
  • お金の管理が苦手

上記のような特徴がみられたら、大人の発達障がいの可能性があります。ただし、当てはまる項目が多いからといって発達障がいであるとは限りません。

恋人や結婚相手に発達障がいをカミングアウトする?

恋人との同棲や結婚相手との共同生活では、発達の特性によってパートナーから不満を訴えられることがあります。たとえばADHDの人は部屋の片づけが苦手な傾向があります。一人暮らしでは気にならなかったことでも、一緒に住む相手からすれば散らかった部屋が苦痛となることもあります。

子育てが始まれば、育児の分担や子どもへの接し方で話し合いが必要になるでしょう。つまり、恋人や結婚相手とは協力し合うことが大切であり、発達の特性による困りごとも自分だけの問題ではなくなるのです。

その場合、自分が発達障がいであることを打ち明けるべきかどうか悩む人もいるでしょう。カミングアウトするかしないかは自由です。しかし、カミングアウトするのとしないのとではどのような違いが考えられるのでしょう。

カミングアウトしない場合のメリット

  • 本人が障がいを持っていることを伝えたくない場合、プライバシーをしっかり守れる
  • 世間に浸透している発達障がいのイメージを抱かれることを避ける

カミングアウトする場合のメリット

  • 特性によってできないこと、できることを理解してもらった上で家事分担できる
  • パートナーが発達障がいに関して興味を持ってくれるようになる
  • 不満を抱いていたことの原因が発達障がいであると知り、特性に合った対策を考えるようになる

カミングアウトするかしないかでは、パートナーからの理解を得られるという点で大きな違いが出ます。発達障がいは生まれつき脳の発達に障がいがある状態であり、現時点では完治させる治療法がありません。そのため、本人の工夫やSST、周囲の人のサポートが必要となることが多いのが特徴です。

カミングアウトすることによって、家事やコミュニケーションの得意・不得意を共有することができます。パートナーが発達障がいについて理解を深めることで、家事分担や子育てについてより具体的で実践的な対策をとることが可能になります。

2018年3月に株式会社ゼネラルパートナーズは、発達障がいのカミングアウトについての調査を行いました。「恋人に発達障害であることを伝えていますか?」という質問に対し、90%が「伝えている」と回答しました。伝えた後のパートナーとの関係性については、25%が「良くなった」、70%が「伝える前と変わらない」、5%が「悪くなった」という回答結果になりました。
(参考:「~発達障害のこと、周囲にどれだけ伝えていますか?~親・恋人には 9 割、親友には 7 割、友人・知人には 4 割」)

アスペルガー症候群のパートナーが注意したいカサンドラ症候群

発達障がいの人が恋人や家族との人間関係で注意したいものに「カサンドラ症候群」があります。

カサンドラ症候群とは
発達障がいの中でも、特にアスペルガー症候群の人について、そのパートナーにおいて現れる心身の状態。アスペルガー症候群では共感能力やコミュニケーション能力に課題がみられることが多く、そのパートナーはコミュニケーションがうまくいかないことに悩む傾向があります。結果、パートナーが心身の不調を来たし、抑うつ状態や不安、頭痛などの症状に陥ることをカサンドラ症候群をいいます。

カサンドラ症候群の対策として、アスペルガー症候群であることをカミングアウトするのもひとつの方法です。その際には、アスペルガー症候群であることを伝えるだけではなく、より具体的に特性を伝えるようにしましょう。
発達による特性をしっかりと情報共有することで、パートナーは「素っ気ない態度を取られたけど、特性によるものだから」と悩みの原因を理解することができます。人間関係に悩んだときは、アスペルガー症候群の専門医に相談したり、アスペルガー症候群に関する書籍を読んで参考にするなど、考え方や解決方法を検討しやすくなるでしょう。

おわりに:カミングアウトするなら伝え方を工夫してパートナーの理解を促そう

自身が発達障がいであることをカミングアウトすると、パートナーから理解を得られたり、家事育児の分担がスムーズになったりするメリットがあります。発達の特性について具体的に話し合い、どんな対策が必要か考えることができます。カサンドラ症候群の予防としても、発達の特性についてお互いに理解を深めるのもおすすめです。

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