発達障がいの人は過敏性腸症候群になりやすいって本当?

生まれつきの脳の特性から、さまざまな症状が現れてくる発達障がい。
発達障がいの人は、近年では特性による症状以外にも、二次障がいとして一部の病気にかかりやすいことが分かってきました。
今回は、発達障がいと過敏性腸症候群について、過敏性腸症候群の症状と一緒に解説していきます。

発達障がいの二次障害で過敏性大腸炎に?

発達障がいの人のなかには、二次障害と呼ばれる症状を併発する人が見られます。
二次障害とは、発達障がいそのものによる特性・症状ではなく、これらを周囲に理解されず社会になじめないことへのストレスにから生じる、二次的な障害のことです。

特に小学校高学年から、高校生までにかけての思春期には、発達障がいから二次障がいを起こしやすくなる時期です。
発達障がいの二次障害の現れ方には個人差がありますが、以下のような心身症、自律神経失調症を発症することもあります。

  • 過敏性腸症候群
  • 機能性頭痛
  • 神経性嘔吐
  • 起立性調節障害
  • 過呼吸症候群
  • 心因性発熱
  • 場面かん黙症
  • 頻尿症、夜尿症、昼間胃尿症
  • 遺糞症

すべての人が過敏性腸症候群を発症するわけではありませんが、二次障がいを抱える発達障害の人は決して少なくないことから、ある一定数の発症者はいるだろうことが予想されますし、実際に発達障がいの人の中には過敏性腸症候群の症状に苦しむ人もいることが報告されています。

過敏性大腸炎の症状の特徴は?

過敏性腸症候群は、発症すると、体症状の他に精神症状も併発するケースのある病気です。
10人に1人が発症すると言われるほど身近な病気で、男性よりも女性が、また若年者の方が発症しやすいことがわかっています。

心身に現れる症状の特徴別に、過敏性腸症候群は以下4つのパターンに分類されています。

《1》便秘型
排便の回数が週に3回以下で、便が硬くなり腹部膨満感やおなかの痛みが起こりやすい。ガスも溜まってしまうため、おならも出やすくなる。
《2》下痢型
排便回数が1日に3回以上と頻回で、水っぽい便が出る。おなかの痛みとともに便意が急激に襲ってくるようになり、トイレに行けない環境が続くと多大なストレスを感じる。
《3》混合型
上記《1》と《2》の症状を周期的に繰り返すタイプ。
《4》分類不能型
《1》~《3》、いずれのパターンにも当てはまらない症状を表すタイプ。

過敏性腸症候群は排便直後には一時的に症状から解放されますが、腹部以外にも頭痛や頭が重いように感じたり、日常的に排便に対する不安を感じるようになります。

すると勉強や仕事、日常生活に大きく支障をきたすようになり、ストレスが増幅され過敏性腸症候群が悪化するという、悪循環に陥るケースも少なくないのです。

二次障害の過敏性腸症候群への対応方法は?

過敏性腸症候群への治療法としては、規則正しい睡眠と排便、適度な運動習慣をつけて生活を、おなかにやさしい内容と食べ方に食事を改めることから始めるのが一般的です。

生活と食事の習慣を改善したうえで、十分な効果が得られない場合には、症状に合わせた薬の投与や、原因となっているストレスに対処するための心理療法も行われます。

一方で発達障がいの二次障がいに対しては、思春期に二次障がいを生じるような不安や葛藤を抱えないよう、幼い段階から親と周囲がケアして予防することが求められます。
また睡眠障がいに陥るのを防ぐために、幼少期から規則正しい生活をさせて、十分に睡眠をとらせることも発達障がいの二次障がい予防に効果的とされています。

ここまでの内容から、発達障がいの人が二次障がいとして過敏性腸症候群を発症した場合は、まずは生活と食事の習慣を改めるのが効果的と言えるでしょう。
発症原因となっているストレスについて信頼できる人に相談し、負担の軽減や生活・食事習慣についての意見をもらいながら、少しずつ改善をめざしてください。

おわりに:発達障がいの人は二次障害の1つとして、過敏性腸症候群になりやすい

過敏性腸症候群は、ストレスが主な原因として若い女性を中心に10人に1人が発症すると言われる病気です。このため発達障がいの人が、自身の特性への無理解や周囲になじめないことの不安・悲しさから、精神的ストレスを募らせて発症するケースも多いとされます。

過敏性腸症候群になると腹部の痛みや膨満感、便秘や下痢に悩まされるようになるほか、精神症状を伴う場合もあります。生活と食事習慣を改善し、ストレス軽減にも努めましょう。

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