応用行動分析シートの活用法って?書き方のポイントを紹介

子育て・教育のヒント

発達障がいの療育では、問題行動をABC分析という枠組みに落とし込むという方法がとられます。これは応用行動分析に基づいたアプローチで、何が原因なのか、どんな対応が必要かを考えるときに便利な方法といえます。

この記事では、応用行動分析シートでどんなことを書くか、記入のコツを紹介していきます。

療育に取り入れられる応用行動分析とは

応用行動分析(ABA)は、発達障がいの療育でとられる考え方です。ある行動は、その本人と環境とが互いに作用し合っていると捉えます。
発達障がいの子どもがトラブルを起こしたとされる場合、応用行動分析の考え方をもとに原因や状況を考慮し、問題行動は何か、望ましい行動はどれかの理解を促します。

さらに、問題行動の原因と結果をしっかりと認識するために、「ABC分析」というアプローチでトラブルと向き合っていきます。

ABC分析でどんなことを明らかにする?

ABCのアルファベットは次のような意味を持っています。

  • Antecedent = 先行事象または先行刺激(行動の前となるきっかけの状況)
  • Behavior = 行動
  • Consequence = 後続事象または後続刺激(行動の結果)

たとえば、先行事象(公園で遊んでいて喉が渇いた)、行動(ジュースが飲みたくて大声で泣き叫び始めた)、後続事象(お母さんを困らせる)という行動があったとしましょう。

突然泣き出して癇癪を起こすという行動には、喉が渇くというきっかけがあったことを明確にするために、ABC分析の枠組みで一連の状況や行動を落とし込んでいきます。
泣き出す行動は、癇癪を起こす前に何がイヤなのか、何を希望しているのかをきちんと伝えられたらいいですよね。

先行事象(公園で遊んでいて喉が渇いた)、行動(ジュースが飲みたいことをお母さんに言葉で伝えた)、後続事象(お母さんがジュースを買ってくれた)という行動をできた場合、お母さんは子どもを褒めてあげましょう。そうすることで、子どもは望ましい行動をしたら褒めてもらえるとわかり、どの行動が適切かを学んでいきます。

このほめ言葉やご褒美を「強化子」と呼び、望ましい行動を増やすことを「強化」またはトークンシステムといいます。

応用行動分析シートって?書き方の順番にポイントがある!

ABC分析に基づいて子どもの行動を考えるときに、頭の中でABCそれぞれの落とし込むこともいいですが、シートに書きこんでいくと整理整頓しやすくなります。

このシートは行動分析シートまたは行動観察シート、ワークシートなどと呼ばれます。書き方は、問題となっている行動や状況を具体的かつ客観的に記入するようにしましょう。あまり悩み過ぎず、起きたことをありのままに書いて情報の漏れを少なくすることが大切です。

  1. まずは問題となっている「B:行動」について具体的かつ客観的に記入する
  2. 次に「A:先行事象」について、いつ・どこで・どのような状況で・誰に対して発生したか記入する
  3. 「C:後続事象」は、何が起こり、周囲の対応や反応、本人への働きかけを記入する

ABCの枠組みに落とし込んだあと、その問題行動の望ましい結果は何か、望ましい結果を得るためにはどんな対応や予防が必要かを考えていきます。

子どもの減らしたい行動、増やしたい行動(望ましい行動)が何か、現状の分析を記入することもおすすめです。シートに記入することで、問題行動が起こったときの前後状況を可視化できますので、冷静に対応を考えられます。また、ほかの人に相談するときもシートがあることで共有しやすくなり、問題の原因がはっきり見えてくることが期待されます。

おわりに:応用行動分析シートで問題行動を可視化して共有しやすくしよう

発達障がいの子どものトラブルを望ましい方向へ促すときに、応用行動分析シートを活用すれば問題点が見えやすくなります。問題行動を客観的に捉えると、思い込みを予防し、今まで気づかなかった改善点に気づくことができるでしょう。シートはインターネット上でひな型を見ることもできますので、参考にしてみてくださいね。

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