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発達障がいの子どもの感覚鈍麻への対処法とは?

子育て・教育のヒント

発達障がいの子どもの一部は、触覚や嗅覚など、特定の感覚が鈍くなる場合があります。

今回は発達障がいの子どもの感覚鈍麻について、その特徴や親が気づいてあげるためのポイント、適切な対処法などをまとめてご紹介していきます。

発達障がいの感覚鈍麻の特徴は?

感覚鈍麻とは、たとえば他の聴覚や視覚は敏感なのに、感触や痛み・疲れなど自分の体の状態に関することや、危険に対する感覚が薄い状態を言います。

発達障がいの子どもに以下のような特徴が見られる場合には、感覚鈍麻である可能性が高いでしょう。

  • 高いところ、車の多いところ、速い乗り物など危険を伴う場所を好む
  • 痛みを感じていないため、本人がケガをした事そのものに気付いていない
  • 体力を消耗しているはずなのに、本人が疲れや体調不良を自覚していない
  • 周囲から無目的に見える行動を、何度も繰り返し行っている

特定の感覚に支配され、感じ取るべき他の感覚を感じられなくなってしまう。
このような感覚鈍麻は感覚過敏と同様、発達障がいによる感覚処理のアンバランスさから、生じる特性だと考えられています。

どんな様子で感覚鈍麻に気づける?

以下のような様子が見られたら、感覚鈍麻になっている可能性があります。
自身や子どもに感覚鈍麻の兆候がないか、チェックしてみましょう。

痛みへの鈍感さ
  • 体に傷やあざが複数あるが、指摘されるまで本人に自覚がなく、いつできたかわからない
  • かなり状態がひどい虫歯や骨折があっても、本人があまり痛みを感じず、気がつかない
気温への鈍感さ
  • 極端に暑い日でも暑そうにしておらず、厚着しても問題を感じない
  • 極端に寒い日でも寒そうにしておらず、薄着でも問題を感じない
  • 気候や季節に合わせた服装選びができず、気温にかかわらず同じような服ばかり着る

体にたくさんの傷があったり、過去に熱中症やしもやけ、凍傷を経験したことのある人は、感覚鈍麻である可能性が高いと考えられます。

感覚鈍麻の子どもへの対応方法は?

発達障がいによる感覚鈍麻を持つ子どもには、以下を参考に対処してあげましょう。

痛みへの鈍さに対しては…

痛みのレベル分けの方法、周囲への伝え方を教える

感覚鈍麻の子どもは、自分の痛みがどの程度なのか正しく認識できません。

まずは「手をつねられる軽い痛みは1」「机の角にぶつかる中くらいの痛みは2」「鉄棒から落ちる大きい痛みは3」など、痛みをレベル分けする方法を教えましょう。
次に1~3のうち、どのくらいの痛みなら周囲の大人に報告する必要があるのか、痛みを伝え方を教えていきます。

基本的には、中くらい~大きい痛みにあたる2・3レベルの痛みがあるときは、患部を押さえて周囲の大人に報告するよう覚えさせると良いでしょう。

こうすることで、子ども本人が感じている痛みを客観的に分析し、周囲に伝えるかどうかを考えるクセづけを行えます。

また痛み以外にも、いつもと違う感覚があれば報告してくれるよう教えておいてください。
痛みとは自覚できなくても、違和感からケガや病気を早期発見できることがあります。

お風呂に入る前など、体を毎日チェックするクセをつける

子どもが小さいうちは、1日の終わりに子どもの体をチェックし、新しいケガや大きなケガがないかを確認しましょう。
ケガを見つけたときは「ここにケガがあるよ、少し痛いね」と声をかけ、痛みの感覚を育ててあげてくださいね。

気温への鈍さに対しては…

季節に応じた服装選びが難しいようなら、各季節・気温ごとに目安となる服装のパターンを用意しておき、気温に応じて服を選べるようにしてあげます。
こうすれば、毎日温度計で気温を測るだけで、子ども本人が適切な服装を選べるようになります。

また脱水症状に陥らないよう「〇分、または〇時間に1回」「短い時計の針が10のところにきたら」など、こまめに水分補給することもクセづけてあげてください。

おわりに:小さいうちから、発達障がいの子どもの感覚鈍麻を補ってあげよう

発達障がいによる特性の1つに、感覚処理のアンバランスさからくる感覚鈍麻があります。感覚鈍麻の子どもは痛みや危険・気温への感覚が鈍く、気が付かないうちにケガをしたり、危険な場所を好むことが多いとされます。

このような感覚鈍麻は、自覚のないまま子どものケガや病気を進行させるため、非常に危険です。周囲の大人は子どもの体を毎日チェックするとともに、小さいうちから少しずつ、痛みや寒暖の感覚を育ててあげてくださいね。

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