本メディアではアフィリエイト広告を利用していますが、コンテンツ制作はでぃーこみゅ編集部が独自で行っています。メーカー等はコンテンツの内容や商品のランキング・評価等の決定に一切関与していません。

発達障がいの子どものコミュニケーションの問題を解決する方法とは?

人間関係改善のヒント

発達障がいの子どもは、そうでない子どもに比べ周囲の人とのコミュニケーションに問題が起きやすいとされています。
今回は、発達障がいの子どもとコミュニケーションの特徴を理解し、うまくコミュニケーションを成立させるためのコツを考えていきましょう。

発達障がいの子どもはどんなコミュニケーションをとりたがる?

コミュニケーションは「言葉によるもの」と「表情やしぐさなど、言葉以外によるもの」の2つから成立していますが、発達障がいの子どもはいずれも苦手です。
他者とのコミュニケーションにおいて、発達障がいの子どもたちに見られる特徴としては、以下のような具体例が挙げられます。

  • 会話のキャッチボールができず、オウム返しや一方的に話すなどしてしまう
  • 比喩やあいまいな表現、冗談も言葉通りに受け取ってしまい正しく理解できない
  • 相手の言葉が、自分または他人のどちらに向いているものか、判断ができない
  • 他人と目を合わせることができない、または適度に合わせ続けることができない
  • 表情や声のトーンから、相手の感情や意図を予想することが難しい
  • 身体接触が苦手で、触ることはできても触られることを嫌がる場合が多い
  • 自分で触りたくないために、指差しや保護者に物を取ってもらうクレーン動作が見られる

発達障がいの子どもとコミュニケーションをとるときのコツは?

発達障がいの子どもとのコミュニケーションは、彼らの特徴を踏まえて、周囲の大人が接し方を工夫してあげるとうまくいきます。
発達障がいの子どもと円滑なコミュニケーションを取るために、周囲が押さえておくべきコツは以下の通りです。

言葉や文字での説明を、絵や写真などで補強してあげる

発達障がいの子どもの多くは、耳よりも目から入った情報の処理の方が得意です。こちらから何かを伝えたいときは、説明の言葉や文字とあわせて絵や写真、図、映像などをうまく使い、理解しやすいようにしてあげてください。

数値なども使い、指示は可能な限り具体的に

「ちょっと」や「ちゃんと」など、あいまいな量や時間、状態を表す言葉の理解は発達障がいの子どもにとって難しいものです。
子どもが的確に理解できるよう、指示は「ちょっと」ではなく「何回、何分」、「きちんと」や「きれいに」ではなく「〇を全部□のなかに入れてお片付けする」などと指示しましょう。
また、絵や写真を使って時間や量、状態のイメージを共有するのも効果的です。

できることを見つけて、褒めて伸ばすよう意識する

周囲の大人に褒められたという成功体験は、発達障がいの子どもの自信や、行動のモチベーションにつながります。
本人が得意なこと、できていることを積極的に探して見つけ、できたことは褒めてやる気を伸ばしてあげるクセを付けて、子どものなかに成功体験を積み上げていきましょう。

逆に「なんでこんなこともできないの」などと頭ごなしに否定すると、子どもの自尊心は傷つき、何事に対してもやる気を失ってしまいます。
できないことがあったり、悪いことをしたときには、まず「どうしてこんなことをしたのか」と本人の考えを聞いて寄り添い、どうすればよかったのかを一緒に考えてあげてください。

気持ちは表情や態度ではなく、はっきり言葉にして伝える

発達障がいの子どもは、相手の様子から感情や意思を把握することが苦手です。
周囲の大人がコミュニケーションを取る時は、嬉しいときは「嬉しい」、嫌な気持ちのときは「嫌」「痛い」「悲しい」などと気持ちをはっきり言葉にして伝えてあげましょう。

ケンカの相手となった子どもの気持ちを代わりに言葉にして伝えれば、相手の気持ちを考えたり、理解しようとするためのきっかけにもなります。

早め早めに、物事に対して予習するようにしておく

発達障がいの子どもは、急な予定の変更や時間の空白が苦手です。不足の事態が起こると不安になってしまうので、あらかじめ予定を伝えるクセをつけておきましょう。

このとき、自由時間にすることや遊びのルールの予習・確認も一緒にしておくと、本人の不安を減らし子ども同士のトラブルを防ぐことができます。

ソーシャルスキルトレーニングを受けるのもおすすめ

コミュニケーションがなかなかうまくいかないようなら、療育の一種である「ソーシャルスキルトレーニング」を受けさせるのも1つの方法です。
ソーシャルスキルトレーニングは、発達障がいの特性を活かしながら集団のなかでうまく行動できるよう、子どもを褒めて伸ばして対人能力を伸ばしていく療育方法です。

療育のプロが行うため、子ども本人が自分の特性を理解し、自己肯定感を高められるというメリットもあります。考えてみてください。

おわりに:発達障がいの子どもとのコミュニケーションの問題は、ちょっとしたコツとプロによるトレーニングで軽減できる

会話のキャッチボールが難しい、接触を嫌がるなど、発達障がいの子どもの多くは特性ゆえのコミュニケーションの問題を抱えています。
しかし彼らの特性を理解し、少し助けてあげるだけで、コミュニケーションの問題はかなり軽減されるのです。
まずはこの記事で紹介したコツを参考に、コミュニケーションの方法を変えてみてください。ソーシャルスキルトレーニングを受けるのも解決方法の1つですので、検討してみてくださいね。

コメント