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大人の発達障がいの人が取り入れたいコミュニケーション問題の対処法

人間関係改善のヒント

周囲とのコミュニケーションや、仕事・生活上の困難の原因となり得る大人の発達障がいは、生まれつきの脳の働き方の違いによって起こる特性です。人間関係の困りごとや仕事のミスなど、生きづらさを感じることが少なくありません。

今回は、発達障がいが原因で大人の間で起こりやすいトラブルのうち、コミュニケーションの問題に焦点を当て、その原因と対策を解説していきます。

発達障がいが大人になってから見つかるのはどうして?

発達障がいは、その人が生まれつき持つ脳の特性によって現れる症状です。
このため学校や周囲の家族・友人への不適応などの症状は、ほとんどの場合、小学校に上がる学童期までに発症するものといわれています。

しかし、軽度または症状の現れ方が周囲の大人から見てわかりにくいと、誰にも発達障がいであることを気づいてもらえないまま大人になってしまうことがあります。

大人になると、かつては学校と家だけだった世界が職場やその取引先、友人や恋人、結婚相手や家族にまで広がっていきます。
狭い世界のなかだけなら大きな問題にならなかった軽度な発達障がいも、成長につれ周囲の社会構造が複雑化すると、より大きなトラブルを起こしやすくなってしまうのです。

このような状況で子どもの頃に見過ごされていた発達障がいの症状が徐々に深刻化し、大人になってから発達障がいと確認されるケースもめずらしくありません。

大人の発達障がいで起こりやすいトラブルは?

発達障がいの人の多くは、言葉や表情から相手の意図を的確にくみ取ったり、言葉や文字化されていな空気や感情を読み取ることが非常に苦手です。
このため、大人の発達障がいの本人とその周囲の人との間では、以下のようなコミュニケーション上のトラブルが起こりやすくなります。

仕事上の指示を受けたが、指示通りできていないと怒られた
指示に出てきた「適当な書式」「ちゃんとした対応」「さっき」「あれ」などの言葉のニュアンス、意味を正しく理解できず行動できなかった
電話対応がうまくいかず、嫌な反応をされる
話し声だけのやり取りになる電話で、先方の言っていることを理解し、雑談を行うことは発達障がいの人にとって難しい
信頼されていると思っていた人に、急に馬鹿にされて悲しい
「親しみを込めた」語調や雰囲気、表情を理解できないため、本人は「信頼している人に馬鹿にされた」と思い本気で起こってしまう
楽しく話していたのに「その話はもういいから」と注意された
相手や周囲が発している「話題を変えたいという雰囲気」を読み取れないため、皆の意図に気づけず話し続けてしまう
わかりにくい話を、大きな声でわかりやすく言い換えたら怒られた
「この話題はぼかした表現で話すべき」などがわからないため、本人にとって一番わかりやすく、言いやすい表現をしてしまった

コミュニケーションのトラブルを避けるためのコツって?

ここからは、前項でご紹介したようなコミュニケーションのトラブルを避けるために、大人の発達障がいの人ができる対策・コツを解説します。
以下を実践すると仕事やプライベートでのトラブルを減らせることがありますので、できるところから試してみてくださいね。

仕事上の指示は自分がわかるようメモして可視化する

仕事上の指示がよくわからない、口頭での指示が覚えられない場合は、自分が理解できるかたちで可視化して保存してしていきましょう。
具体的に指示を実行するうえで知っておきたい情報を自分が見てわかるように、書式情報として残してください。
文字でなくても図やイラストを使ってもかまいません。

自分でメモをとるのが難しい場合は、メールやメモを残してもらるように職場の人に相談してみましょう。

指示を出した人の名前と日時、そして指示された仕事の内容と目的、仕事を進めるうえでの注意点、いつまでに誰に提出するべきなのかをメモすると、仕事を進めるのがスムーズになります。

もし相手の指示をうまく聞き取れなかったときは「すみません、もう一度言っていただけますか」など、クッション言葉を使いながら会話を止めて、内容を確認してください。

職場での雑談では、相槌で聞き役に徹するのも1つの方法

知人や職場の上司・同僚と雑談するとき、会話の流れが速すぎてついていけなかったり、正しい受け答えがわからないなら、聞き役に回るようにしましょう。話すべき相手が大勢のときは、会話は周囲に任せて雰囲気を味わうだけにしておけば、気づかないうちに余計なひと言を発してトラブルになるのを避けられます。
発言をするときは口角を少し上げてにこやかに、自分が話すだけでなく、相手の話を聞く時間を作ることを意識してください。

おわりに:大人の発達障がいによるトラブルは、コミュニケーションに小さな誤解が生じることで起こってしまう

発達障がいの人の多くは、言葉や文字以外の表情や雰囲気、声の調子などから相手の意図や感情を読み取ることが非常に苦手です。このため、子どもの頃に気づかれず大人になってから発達障がいが確認された人は、職場の人や周囲とうまく人間関係を築けず、トラブルに巻き込まれるパターンも多いのです。
自分の特性を知り、適切な対処法を知ることでトラブルは避けられますから、少しずつ対策していきましょう。

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