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LINEでこころの悩み相談!死にたい気持ちに寄り添うプロジェクトって?

人間関係改善のヒント

日本は自殺率が高いということが調査結果などから指摘されていますが、特に若者の自殺が減らない状況に対する危機意識が高まっています。

若者の悩みを対象とした、LINE相談、電話相談、ゲートキーパー養成研修を行う「いのちのほっとステーション」という活動を知っていますか?

「いのちのほっとステーション」とは、NPO地域福祉推進事業団(代表理事 渡辺和弘)が推進する「あったか社会創造プロジェクト」の活動のひとつで、平成29年より東京都地域自殺対策強化補助事業の採択を受けています。この活動で東京都の若者向けに新たに開始したLINE相談の状況の報告がなされました。

「あったか社会創造プロジェクト」が目指す社会とは?

あったか社会創造プロジェクト」とは、NPO法人地域福祉推進事業団が2007年より実施している活動で、「一人ひとりの幸せとそれを応援する地域社会を創ること」を目的としています。

社会の課題に以下のような働きかけを行い、その成果を発信することが主な活動です。

  1. 「抑圧・支配」→「対等な関係」「意見を出し合う環境づくり」
  2. 「孤立・生きづらさ・自己責任論」→「社会的背景に思いを寄せる」「つながる」「支えあう」
  3. 「聞いてもらえない思い」→「傾聴」「強みに着目する」
  4. 「悪循環を生み出す環境」→「よい循環を生み出す環境調整」

これらの働きかけについては、次の「8つのキーワード」を評価に用いて成果を発信していくとされます。

  1. 協働
  2. 認め合う地域づくり
  3. 一人じゃない
  4. 人といるのが心地よい
  5. 自分が大事にされている
  6. 生まれてよかったと思える人生
  7. 多様性が尊重されている
  8. 周囲の人にあたたかな関心をもてる

2020年のコロナウイルス拡大による生活の変化など、こころが不安定になっている人は、若者にもそのほかの世代にも多くいますよね。不安が蓄積するとうつ病を発症することもありますので、注意が必要です。
そんな不安を少しでも軽くし、「一人じゃない」というメッセージになることを目指して、「あったか社会創造プロジェクト」はさまざまな活動に取り組んでいます。

なかでも、「いのちのほっとステーション」は若者の自殺予防を目的とし、スマートフォンでコミュニケーションをとる若い世代のことを考え、LINEでの悩み相談を受け付けています。

また、「いのちのほっとステーション」で若者世代からどのような相談が受け付けられ、コロナ過の4月~6月の相談にどんな特徴がみられるかなどの報告が発表されました。

「いのちのほっとステーション」にどんな相談が寄せられているの?

いのちのほっとステーション」に寄せられた相談の例を引用し、一部紹介します。

  • 女子中学生。母子家庭。勉強ができない。兄弟喧嘩が多い。母に施設に預けると言われるが誰もかばってくれない。父違いの赤ちゃんを任せて母は出かけていなくなる。食事もなくお腹が減る。(心理的虐待、ネグレクトなどの家族問題)
  • 女子高生。新しい父親が来た。自粛を強要されるが親は飲み歩き理不尽。親同士がアルコール中毒で喧嘩が耐えずつらくて感情をなくした。居場所だった学校がコロナでなくなりつらい。(家族不和などの家族問題、親のアルコール問題、コロナ問題)
  • 男子高校生。母親が些細なことで蹴ってくるのがつらくて自分で自分の体を傷つけてしまう。(身体的虐待などの家族問題、自傷行為)
  • 20代女性。自分は発達障害。祖母と母が父の悪口ばかり言うのがつらい。親の多額の借金について会社に電話が入りパニック状態。(心理的虐待体験などの家族問題、親の借金問題)
  • 20代女性。DVで両親が別居。母一人で出て行ってしまった。父からの暴言、父が弟に暴力をふるう。弟からの金の無心、仕事もうまくいかず、好きな人と会えなくなり死にたい。(心理的虐待体験などの家族問題、経済的問題、家族問題、希死念慮、大人に対する虐待、恋愛関係の問題)
  • 20代女性。実父から性的虐待を受けて育った。家族全員自殺。コロナで仕事がなくなりつらい。生きる意欲がわかず死にたい。(虐待体験などの家族問題、喪失体験、希死念慮、失業、コロナ問題、経済問題)

※その他、「多くの方が有名人の自殺報道に影響され、自分も自殺したいと考えている様子も見られた」ということが報告されています。

「いのちのほっとステーション」の相談からみるコロナの影響

コロナによる自粛生活が始まった4月からの3か月間で、「いのちのほっとステーション」に寄せらせた相談の特徴を紹介します。

4月:自粛により、仕事が減ったり辞めさせられた人の相談が目立ち「経済問題」が上位に入っている。
5月:自粛により、元々関係の良くなかった家族が長時間一緒にいることを余儀なくされたりストレスから関係が悪化したりして「家族問題」が上位へ。
6月:学校再開や在宅勤務の解除により学校や職場の人間関係の悩みが再燃して「人間関係」が上位へ。

新型コロナウイルス感染拡大と自粛により、悩みの種類に特徴が出ていると考えられるようです。通常から抱えていた問題と考えられる「心の悩み」は、常に相談の上位に入っています。

「あったか社会創造プロジェクト応援金」を応援できる!

LINE相談件数は増加中にあり、もっと多くの若者の悩み相談に対応するため、「あったか社会創造プロジェクト応援金」が設定されました。「一人ひとりの幸せとそれを応援する地域社会を創ること」という理念や活動に共感する人人は、クラウドファンディングA-portで応援することができます。

応援はこちらから

プロジェクトでは、若者たちが希望も持って生きる社会の実現のために、一日あたり5人程度の相談数拡大を目指しています。クラウドファンディングでは、電話相談や対面相談、関係機関同行等の費用を募ります。

プロジェクトに賛同くださる人へは、以下のリターンが想定されています。

  • お礼のメッセージ
  • 活動報告の配信
  • 公式サイト・活動報告に支援者氏名の掲載
  • その他
  • ご寄付をいただいた方の内、希望者には、あったか社会創造プロジェクトキャラクターのクリアファイル等の進呈を予定

「あったか社会創造プロジェクト応援金」クラウドファンディング情報

【クラウドファンディングA-port】
https://a-port.asahi.com/projects/inochi_hotstation/

その他、ホームページでも寄付を受け付け中。
https://care-net.biz/13/npo-cwpc/nyukai.php

【twitter】
https://twitter.com/suicide_preven

【Facebook】
https://www.facebook.com/inochi.hot.station/

おわりに:若者が希望を持てる社会を目指すプロジェクトに期待

「いのちのほっとステーション」は、若者がLINEで悩み相談することができます。利用者増加中のため、相談対応件数を増やすためにも費用が必要になっているのが現状です。クラウドファンディングを通して、「あったか社会創造プロジェクト応援金」を応援することもできるそう。気になる人はホームページやSNSを覗いてみてくださいね。

法人情報

【法人概要】
法人名:特定非営利活動法人 地域福祉推進事業団
所在地:東京都千代田区外神田6-15-14
代表理事:渡辺 和弘
事業内容 :総合相談事業、地域自殺対策強化事業
URL: https://care-net.biz/13/npo-cwpc/

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
NPO法人地域福祉推進事業団 担当:広報係
E-mail:npo-cwpc@beach.ocn.ne.jp
Tel: 03-6284-4301

(画像:PRTIMES

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