発達障がい者向け「IT・ウェブ専門職」就労移行支援事業所が大阪でスタート

ITやウェブは今や日常生活には欠かせないものになってきましたよね。就職に関してもこの２つの業界へのニーズは高まっています。発達障がいの人への就労支援サービスはさまざまありますが、IT・ウェブ業界に特化した就労支援事業所が大阪にオープンしたことを知っていますか？

大阪に誕生！IT・ウェブ特化型の発達障がい就労支援って？
ディーキャリアのキャリアポリシーとスキルアップとは？
どんな人がディーキャリアを利用しているの？
ディーキャリアを利用して就職した場合の職場定着率は97.2%！
おわりに：発達障がい者のIT・ウェブ業界への就職の可能性が広がりそう
関連情報

大阪に誕生！IT・ウェブ特化型の発達障がい就労支援って？

株式会社ジョイナス（京都府京都市・代表取締役髙山愛子）は、2020年9月1日に「ディーキャリア ITエキスパート」を大阪府・京橋と天王寺にオープンしました。新しくできた２つの事業所は、発達障がいの特性に応じた就労支援のなかでも、特にIT・ウェブ専門職への就職に力を入れているのが特徴です。
事業所の環境は実際のオフィス環境を再現したかのようなつくりで、スタッフを上司に見立てながら、リアルな就労トレーニングを行えるようになっています。

ディーキャリアのキャリアポリシーとスキルアップとは？

働くためには技術や知識、経験が必要と思われることが多いでしょう。しかしディーキャリアでは、発達障がいの特性から生じる苦手や困難にアプローチすることを目指しています。

コミュニケーション力習得
障がい特性による苦手への対処力習得
ストレス対処力習得
ビジネスマナーの習得
感情と向き合う力の習得
生活リズム、勤怠リズムの安定
障がいの自己受容サポート
就労意欲、仕事への熱意を維持するサポート

上記のスキルアップサポートをしてくれるのがディーキャリア。発達障がいの方が就労する上で抱きがちな不安への対処法を身につけ、長所を伸ばすことができるでしょう。

どんな人がディーキャリアを利用しているの？

ディーキャリアの利用者の内訳は、ASD（自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群）が60%、ADHD（注意欠陥多動性障がい）が43％、うつ病が12%、双極性障がいが11％、不安障がいが10％となっています。
利用者の男女比は、男性が約70％、女性が約30％です。20代を中心に、30～50代、10代の若年層も利用しています。

ディーキャリアを利用して就職した場合の職場定着率は97.2%！

ディーキャリアのサービスを利用して就職した場合、就職後１年間の職場定着率が97.2%という調査結果が出ています。就職時の平均給与は19.8万円。給与や勤務形態など就業条件に関しては、支援スタッフが企業と直接交渉してくれることもあるようです。

また、ディーキャリアが運営している求人サイト「ディーキャリアジョブ」は、ディーキャリア利用者限定webサイトであり、発達障がいや精神障がいの方の採用を行っている企業の求人を調べられます。

企業に対して、自分が発達障がいであることを伝えて働くことを発達障がいの「オープン就労」と呼びます。オープン就労には、発達障がいの特性への理解や環境配慮をしてもらいやすいというメリットがあります。

発達障がい者の採用に積極的な起業を探したい、長期的な就業を希望している、仕事を通してもっと社会に貢献したい！という人には、ディーキャリアの利用がおすすめといえます。

おわりに：発達障がい者のIT・ウェブ業界への就職の可能性が広がりそう

ITの重要性、業界の展望、在宅勤務など働き方の変化など、社会は常に変化し続けていますよね。そうした変化を受けて、IT・ウェブ業界への就職に興味を持っている方も多くいることでしょう。これからIT・ウェブ業界への就職や転職を考えている人は、ディーキャリアITエキスパートの利用を検討してみてはいかがでしょう。