ADHDの人とうまく付き合うコツとは?

ADHDは不注意、落ち着きのなさ、衝動性などの症状がみられる発達障がいの一種です。職場や学校で「周囲の人とうまく付き合えない」「自分はほかの人と比べてちがうかも」という悩みを抱えている患者さんがいる一方で、周囲の人もADHDの患者さんへの接し方に戸惑うことも。同僚や家族にADHDの人がいる場合、どんなことに気をつけるのがいいのでしょうか。

ADHDの人と付き合うために知っておくべきことは?

ADHDとは生まれつき脳の一部に異常が発生しており、注意欠如、多動性、衝動性の症状がみられる発達障がいとされています。

ケアレスミス、落ち着きのなさ、こだわりの強さなどのかたちでADHDの特性が行動や言動にあらわれることがあり、職場や学校など集団生活の場で「自分は周囲の人と違う」と感じて悩む人も多くいます。

これはADHDの人の前頭葉は、血流、グルコースの代謝、神経伝達物質の働きが通常とは異なっているからと考えられています。ADHDは大人にも子どもにもあらわれます。

ADHDの特性の影響

  • 注意力が散漫する
  • 周囲の環境が気になり集中力が低下する
  • じっとしていられない
  • やるべきことよりほかのことを優先してしまう
  • やるべきことを忘れがち
  • 時間経過の認識が苦手
  • 目標に向かうための計画を立てることが苦手
  • 感情コントロールが難しい

ADHDの人は知能が低いわけではありませんが、学校の成績があまりよくないことがあります。勉強への集中力維持が難しいことが原因と考えられます。
ADHDは薬物療法で症状を抑えることができ、さらに周囲のサポートによって日常生活への影響を軽減することも可能です。

ADHDの同僚との付き合うときにやったほうがいいことは?

大人のADHDの場合、下記のような仕事面での影響を及ぼすことが懸念されます。本人の自覚とともに、周囲の人の協力によるサポートを得られれば問題解決に向かうことは可能です。

  • 仕事に集中できない
  • 仕事がなかなか覚えられない
  • 入力作業でミスが多い
  • 職場の音(エアコンや椅子)が非常に気になる
  • 電話対応が苦手(電話に集中できない)
  • 優先順位を立てるのが苦手
  • 時間や納期の約束を守れない
  • 思ったことを口に出してしまい、会話が不得意

ADHDの仕事面での対策

集中できる職場環境を整える
集中力が低下する原因が何かを本人にヒアリングし、改善を試みます。たとえば耳栓の使用を認める、照明がまぶしいのであれば光の調整をする、座席の配置を変更するなど感覚への刺激をやわらげるようにしてみましょう。
仕事をパターン化しておく
ADHDの人にとって予想外のできごとや変化に対応することは難しい場合があります。できる限りの仕事はパターン化すると安心です。マニュアル作成、図や写真つきでの業務説明などでサポートしてみてください。
自己判断で進めない
集中力が低下しがちなADHDの患者さんにとって、自分の裁量で仕事を進められるようになるまで時間がかかる傾向がみられます。一人任せにせず、進捗をチェックしながら仕事を進めるのがおすすめです。
スケジュールには余裕を持たせる
遅刻を防ぐためにスケジュールには余裕を持たせ、資料用意や出発時間などの事前準備を促しましょう。
コミュニケーションのポイントを抑える
会話では人の話を聞く、意見を言う前にひと呼吸おくなどコミュニケーションのポイントを共有します。会議に出席してもらうときは事前に資料を渡し、質問や意見はあらかじめまとめてもらうと考えを整理しやすくなります。

子どもと接するときのコツって?

子どもにもADHDの人はいます。ADHDの特性に対して、厳しくしつけても症状が緩和するわけではありません。焦らずに環境を整え、具体的に導くことがコツになります。

刺激を抑えた環境を整える
テレビやおもちゃなど刺激のあるものがたくさん置かれた部屋は集中力が途切れやすいといえます。
やるべきことは具体的に明確化する
言葉よりも視覚情報の方が伝わりやすいものです。絵に描いたり写真を見せたりしながら必要な子とは何か教えましょう。チェックリストを作成するのもおすすめです。
できたらほめる
やるべきことをきちんとできたらその場ですぐにほめてください。達成感を得てもらえるように、シールやスタンプなどをあげるとより伝わりやすいでしょう。
具体的に穏やかに注意する
好ましくない行動があらわれたときは、具体的にひとつずつ何がいけないのか伝えます。子供が興奮している場合、まずは落ち着かせます。注意するときは子供に近づいてから穏やかに話しかけます。

おわりに:本人と周囲の協力でADHDの影響を軽くしていきましょう

ADHDは仕事や学校など集団生活に影響を与えることがあります。本人が自覚して対応すること、周囲の人がサポートすることで影響は小さくなりますので、協力しながらお互いにとってよい方法を探ってみてくださいね。

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