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自己肯定感が低くなりがち?ADHDの人がうつ病になりやすい理由って?

発達障がいの基礎

ADHDなど発達障がいのある人は、そうでない人に比べうつ病になりやすいとされます。うつ病など気分障がいのほか、パニック障がいを発症する人も多くみられます。
今回はADHDの人がうつ病になりやすいとされる理由と、うつ病とあわせて発症に注意すべき双極性うつ病とは何かとともに、解説していきます。

ADHDの人がうつ病になりやすいのはなぜ?

2006年にアメリカで行われた調査によると、ADHDの大人に気分障がい・不安障がいなど、何らかの精神障がいが見られた割合は以下のように報告されています。

ADHDの人のうち、精神疾患を持つ人の割合(Kessler、2006)
  • うつ病や双極性障がいなど、気分障がい…        38.3%
  • パニック障がいや特定のものへの恐怖症など、不安障がい…47.1%

一方、日本で幅広い人に行われた12か月有病率の調査によると、過去1年以内に気分障がいになった人は3.1%、不安障害は4.8%という結果でした。
上記から、ADHDの人はそうでない人に比べて、うつ病などの精神疾患を発症しやすいという事実が見えてきます。

このように、ADHDの人がうつ・不安障がいなどを起こしやすい理由としては、子どもの頃から繰り返してきた失敗による自責の念や、自己肯定感の低さがあると言われます。

ADHDの人は集中力を保ったり、段取りに従って勉強や仕事を進めるのが苦手です。
このため、期限通りに課題や仕事を終えられなかったり、遅刻やミスを繰り返して家族や上司に叱られ、年齢とともに挫折感も積み重ねていきます。

このようなADHDの特性ゆえの失敗や挫折、自責や後悔の念から来る自己肯定感の低さが、やがてうつ病や不安障害など「二次障がい」と言われる状態を引き起こすのです。

ADHDの人は気分がアップダウンする双極性うつ病にも注意

双極性うつ病とは、心身の調子が良い躁(そう)の状態と、気分が落ち込むうつの状態を周期的に繰り返す精神疾患です。
Ⅰ型とⅡ型が存在し、それぞれ以下のように症状が異なってきます。

  • Ⅰ型双極性うつ病…躁の状態のとき、多弁や多動、異常なハイテンションが見られる。
  • Ⅱ型双極性うつ病…躁の状態のとき、普段と比べてやや元気くらいのテンションになる。

双極性うつ病の症状として現れる多弁や多動、そして躁状態とうつ状態が繰り返す気分の循環は、ADHDの症状と一部重なるところもあります。
このため、ADHDの人は双極性うつ病も発症しやすいのですが、躁状態が特性によるものと見過ごされ、うつ病と誤診されるケースも多いのです。

うつ病と双極性うつ病では適切な治療薬が異なるため、一旦うつ病と誤診されてしまうと、双極性うつ病は治療がされないままどんどん進行していきます。
治療開始が遅れると、重症化して回復も遅くなってしまう恐れがあるため、ADHDの人への双極性うつ病かうつ病かの見極めは非常に重要なのです。

長引くうつ病や不安障がいはADHDが原因かも…

うつ病や不安障がいがなかなか治らず、長引いているようなら、その背景にはADHDなどの発達障がいが潜んでいるかもしれません。

仮に、ADHDの二次障がいとしてうつや不安障がいが起こっていると疑われるなら、症状が落ち着いたタイミングで、一度主治医に発達障がいの有無を検査してもらってください。

なお、既にADHDの診断を受けていて、二次障がいとしてうつ・不安障がいを起こしているとわかっている場合は、先に二次障がいの治療から進めていきましょう

二次障がいを先に治療しておくことで、日常生活の破綻を避け、ADHDのための通院・治療を続ける気力を保ちやすくなります。
気になることがあるなら現在の主治医、またはADHDやうつ・不安障がいの治療を専門とする医師を探して、相談してみてくださいね。

おわりに:ADHDの人は、二次障がいとしてうつや不安障害になりやすい

ADHDなど発達障がいのある人は、子どもの頃から約束を守れない、課題や仕事の期限を守れないなど、失敗の経験を多く積み重ねています。
こうして周囲の大人や上司・先輩から叱られながら年齢を重ねることで、ADHDの人の自尊心は傷つき、自己肯定感も低くなって、うつや不安障がいなどの二次障がいを併発しやすくなるのです。

また双極性うつ病になりやすい特徴もありますので、専門の医師による診断・治療が必要になります。

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