アスペルガー症候群の子どもの話し方の特徴って?

発達障がいは、生まれつきの脳の働きの違いによって起こる障がいです。
このため発達障がいによる特徴的な症状は、子どもの頃から現れてきます。

今回は発達障がいのうち、特にアスペルガー症候群の子どもたちの話し方に現れる特徴について、会話の仕方を改善するためのポイントと一緒にご紹介していきます。

アスペルガー症候群の子どもの会話に起こりがちなことは?

思ったことをそのまま、正直に口に出してしまう

アスペルガー症候群の子どもたちは、暗黙の了解に沿って周囲を気遣うことが苦手です。

「太っている」「年を取っている」など、思ったことを「本当のことだから」とそのまま口にしてしまい、子ども同士や周囲の大人とトラブルになることもあります。
また話す相手がいなくても思考したことを独り言として声に出したり、相手の言ったことを復唱してから返事をする、というケースも見られます。

羞恥心を感じるのが遅く、言動が積極的過ぎる

アスペルガー症候群の子どもはそうでない子どもに比べ、羞恥心を感じるのが遅い傾向があります。

そのため、ものおじせず、自分の好奇心のままに矢継ぎ早に質問したり、相手の様子にかかわらず話続けたり、好意を全身で表して驚かれてしまうことがあります。

会話のやり取りが長続きせず、コミュニケーションがうまくいかない

アスペルガー症候群の子どもたちは、相手の表情や話し方を加味して話を理解したり、話題の優先順位をつけて話すことが苦手です。

話し方が極端に回りくどかったり、相手が使う例え話や曖昧な表現を理解できないことがあるため、コミュニケーションがうまく成立しないことも多くなります。

また非言語的コミュニケーションと言われる視線やジェスチャーの使い方も独特であるために、周囲とのコミュニケーションに問題が生じるケースが多いです。

年齢にそぐわないような、非常に丁寧または乱暴な言葉遣いがある

アスペルガー症候群の子どもたちには、身近な人の言葉よりもテレビや本から言葉を習得する傾向が見られます。

このため年齢に不相応な、アナウンサーが話すような丁寧な敬語を使ったり、辞書に載っているような難しい言い回し、極端に乱暴な言葉遣いになることもあるようです。

会話の内容よりも、音としての会話に興味を持ちがち

アスペルガー症候群の子どもたちのなかには、本来重きを置くべき会話の内容よりも、会話することによって生じる「音」に強い関心を持つ場合があります

会話中は音声に意識を持っていかれるため、相手の話をきちんと理解できず、一方で自分が話すときは語呂合わせやダジャレ、独特の言い回しにこだわる傾向が見られます。
このため、会話があまり内容のないやり取りになることも珍しくありません。

上記の通り、アスペルガー症候群の子どもたちには相手からの言葉や感情の受け取り方、そして自身の言葉や情報の発し方の両方に特徴が現れます。
言語・非言語の両面でのコミュニケーションがあって初めて成立する「会話のキャッチボール」は、アスペルガー症候群の子どもたちには非常に難しい作業なのです。

子どもに会話のコツを教えるにはどうすればいい?

アスペルガー症候群の子どもたちが円滑に会話できるようにするには、会話をするときに意識を向けるべきポイントと、振る舞い方のコツを教えてあげれば良いのです。

まずは会話するときに意識を向けるべきポイントとして、相手の表情を読むことの大切さと、会話が1人ではなく他者とのやり取りで成立することを教えてあげましょう。

相手の表情の読み取り方は、さまざまな表情の写真やイラストを用いて「この人はどんな気持ち?」「どうして怒っている?」などと考えさせることで学習できます。
会話する相手の表情を読めるようになれば、相手が発する言葉だけでなく視線やジェスチャーからも、コミュニケーションを取ることが可能になるでしょう。

また相手の事情や様子に関係なく、一方的に話続けてしまいがちなアスペルガー症候群の子どもには、会話の流れを意識させることも効果的です。
普段の友達との会話の様子を「誰に、どんな風に話したか」「相手はどんな反応をしたか」を質問して確認し、相手とやり取りすることの大切さを教えてあげてください。

相槌を打ったり、相手に質問をすること、相手の様子を見て話し方や話す内容や必要性を理解させることで、徐々に会話のキャッチボールができるようになります。

おわりに:アスペルガー症候群の子どもは、会話のキャッチボールが滞ってしまいがち

発達障がいのうちアスペルガー症候群の子どもには、話し方やコミュニケーションの方法に特性が現れやすいとされます。相手の興味に関係なく一方的に話続けてしまったり、悪気なく不躾な質問や言い回しを使いがちなのが特徴です。

このようなコミュニケーションの困難は、言葉や表情から相手の意図をうまくくみ取れないことが原因で起こります。アスペルガー症候群の子どもたちには、相手の表情の読み方と会話のコツを教えてあげましょう。

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