身の周りのあらゆる刺激を受け取って、脳内で適切に処理していくことを感覚統合と呼びます。子どもの感覚統合が未成熟だと、運動や指先の細かい動きが苦手になったり、多動性や力加減が苦手であるなどの特徴がみられることも。
感覚統合は、日々の遊びを通して発達していきます。それではどんなおもちゃ遊びをすると感覚統合の発達を促せるのでしょう。オンライン通販で買える感覚統合おもちゃを紹介しますので参考にしてみてください。
うちの子運動が苦手かも?それは感覚統合が原因?
私たちの体は、意識をしていなくても外部からの刺激を受けています。たとえば眠っている間でさえ、「五感」(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)から刺激を受け続け、脳内で刺激を処理しているのです。五感のほかにも「固有受容覚」と「前庭感覚」という感覚もあります。
五感と固有受容覚、前庭感覚で刺激を受け取り、脳が適切に処理をして体をコントロールしています。これを感覚統合を呼び、あらゆる刺激に対応しながら適切な行動や反応をしていくというわけです。
感覚統合に偏りがあると、転びやすい、物にぶつかりやすい、落ち着きがない、指先を使った細かい操作(ハサミの使用)が苦手などの特徴がみられることがあります。
もちろんお子さんの性格や体の発達などによっては、まだまだ発展途上にあるということも考えられるでしょう。しかし、もしかしたら感覚統合の未発達が原因で、運動が苦手だったり不器用だったりという気になる点が現れているのかもしれません。
感覚統合は遊びを通して成熟していくのはなぜ?
感覚統合は、小さな子どものときから成熟へと向かっているのが特徴です。特に、日常の遊びやスキンシップを通してさまざまな感覚を受け取っていますよね。
砂場遊びで土や泥を触る、シーソーやブランコで体を動かす、ジャングルジムで空間を把握する、楽器遊びで音感を刺激する、ハグやおんぶで肌の温かさや香りを感じるなど、子どもは豊かな刺激を受け取ります。
このように、特に強く意識しなくても子どもの感覚は日々刺激され、感覚統合を行っています。一方で、感覚統合を促すことを目的としたおもちゃも人気です。
感覚統合おもちゃは質感やおもちゃの動きなどに工夫を凝らし、子どもの感覚統合を促すように設計されています。お子さんの遊びに感覚統合おもちゃを取り入れるのもおすすめといえるでしょう。
おうち遊びに取り入れたい感覚統合おもちゃ4選
感覚統合を促す効果が期待できるおもちゃを紹介します。室内で使用できる、おうち遊びにぴったりの感覚統合おもちゃを見ていきましょう。
「トラックボール」Jarhit
眼球運動と手の動きを養うおもちゃ。八の字のコースの上をボールが動き回るように、コースの軌道を調整して遊びます。ボールの動きを目で追いながら、次はどんな風にコースを調整すればいいか頭で考える力を伸ばせそうです。755円(Amazon価格)
「TangleTherapy(タングルセラピー)」TANGLE, INC.
じっと座っていられない、指先が不器用、という子どもに特におすすめ。 独特の握り心地があるため、この玩具を手にしている間は人の話を聞けるなど集中力が持続することも。自閉症の子どものおもちゃや大人の禁煙支援具としてもアメリカで人気。小さなパーツが分離しますので、3歳未満のお子さまの遊びには使用しないでください。2,750円(税込)
「バランスボード」PAO-PAO
細い丸太状のバーでできたボードを床にしき、その上を歩くおもちゃです。コンクリートや床とは異なる感触が足裏を刺激してくれます。バランスをとりながら、全長140cmを渡り切れるか、家族みんなでチャレンジしてみてはいかがでしょう。3,080円(Amazon価格)
「バランスストーン」LR.store
床に置いてその上を転ばないように進むバランスおもちゃ。バランス能力や動的柔軟性の向上、体幹強化、足の裏の感覚の向上が期待されます。カラフルなデザインをしているため、楽しい遊びを盛り上げてくれそうです。11個セット5,480円(Amazon価格)
おわりに:感覚統合おもちゃを取り入れて豊かな刺激を与えよう
子どもは遊びを通してさまざまな刺激を受けながら、感覚統合を成熟させていきます。子どもに豊かな刺激を与えることを考えて作られた感覚統合おもちゃを使えば、より豊かな刺激にふれ合う機会を増やせますね。感覚統合おもちゃを取り入れて、お子さんの感覚統合を成熟へと導いはいかがでしょう。
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