新型コロナウイルスによる外出自粛や感染予防のため、病院の受診や通院にも影響が出ています。こういった状況のなか、オンライン診療を始める医療機関が増えてきました。
オンライン診療は導入する医療機関としても、スムーズな運用、患者さんの個人情報を守るセキュリティなど心配することもありますよね。
この記事では、4000以上の医療機関に導入されているオンライン診療システム「curon(クロン)」について紹介します。
MICINと慶應義塾大学がオンライン診療の信頼性に関する研究を始めました
株式会社MICIN(マイシン、本社:東京都千代田区、以下MICIN)と慶應義塾大学 殿町先端研究教育連携スクエア(所在地:神奈川県川崎市)は、国内の診療におけるデジタルツールの活用・導入に向け、神経発達症(注意欠如・多動症、自閉スペクトラム症)を持つお子さんと家族を対象に、オンライン診療を用いた重症度評価の信頼性を検討する臨床研究を開始しました。
研究を進めるために、MICINは、研究で行われる遠隔の重症度評価にオンライン診療システム「curon(クロン:https://curon.co)」を提供しています。
オンライン診療サービス「クロン」とは?
「クロン」を使用することで、予約から問診、診察、決済、薬や処方箋の配送までをオンラインで完結させられます。
クロンが医療機関へ提供され始めたのは2016年。2020年6月時点で全国で4,000を超えるクリニックや病院で導入されています。
クロンの特徴
- 導入や運用にかかる医療機関の費用負担がゼロ
- 血糖値や血圧などのデータを医師と患者が共有できる
- 予約、問診、診察、クレジットカード決済、院内処方の配送をサポート
クロン導入のメリット
- 治療継続率の向上
- オンライン診療の選択肢を患者に提示。患者の通院負担を減少できるため、治療継続率アップが期待できます。
- スムーズな診療
- オンラインでの問診で患者情報を事前に確認可能。問診票は自由にカスタマイズできます。
- 通院負担の減少
- 時間や場所の制約がなく診察を受けられるため、子どもや高齢者などの通院サポートをしている方の負担も軽減できます。
- 二次感染防止
- オンラインで完結しますので、待合室でほかの患者と出会うことありません。院内感染の防止になります。
- ヘルスデータ連携
- 患者がスマートフォンに血圧や血糖値などのヘルスデータを記録すると、医師が診療時にその情報を参照できます。
- 集患・将来への投資
- 新しい診療スタイルに対応した医療機関として、他クリニックとの差別化を行うことができます。
クリニックや病院にクロンを導入するときの流れ
オンライン診療システム「クロン」を導入するときの流れは次のようになります。
- 導入問い合わせフォームから申込
- Web説明会(ウェビナー)にてサービスや診療報酬制度に関する説明
- アカウントの発行
- 操作マニュアルのお渡しとWeb説明会(ウェビナー)での操作説明
- 本番環境での運用開始
オンライン診療システム「クロン」は、診断や治療を行う「医療機器」ではありません。また、オンライン通信の品質は評価精度を左右し、医療情報漏洩防止という観点からも、セキュリティの安全性は重要です。
クロンは、オンライン診療の運用に不可欠な機密性やネットワーク上の安全対策、不正アクセス対策をしています。医療現場で用いられている3省3ガイドラインに準拠したサービスです。
神経発達症をオンライン診療する目的は?
注意欠如・多動症(ADHD) や自閉スペクトラム症(ASD)の患者は、思春期・青年期以降にさまざまな情緒面や行動面の特性を引き起こしやすいといわれています。その結果発症するおそれのある二次障がいを防ぐために、障がいの早期発見・早期治療が重要です。
しかし、児童精神科領域の専門医や評価者の数は十分に足りているとはいえません。そのため、下記のような課題が生じています。
- 専門医に相談し、診断されるまでの期間が長い。(特に離島や専門医療機関のない地域)
- 神経発達症を持つお子さんは引きこもりや時間管理が困難な子が多いため、継続的な通院が難しい
- 国内での遠隔治療や診断の例が少ない
そのため、MICINと慶應義塾大学が行う研究とクロンの導入が、これからますます必要とされるオンライン診療の効果を知るきっかけになりそうです。
おわりに:オンライン診療で通院負担や二次感染の不安が軽くなるかも!
病院の診察というと、移動が必須で時間や体力を大きく費やすのが大変なこともありますよね。しかしオンライン診療であれば、通院の負担や二次感染リスクの軽減、気軽な遠隔診察が可能になるかもしれません。病院選びをするときは、オンライン診療システムを導入しているかをチェックしてみてはいかがでしょう。
会社情報
MICIN(マイシン)は、オンライン診療サービス「クロン(curon)」を手掛けるアプリケーション事業を軸に2015年に創業した会社。医療データをAIで解析・活用するデータソリューション事業、医薬品の臨床開発向けデジタルソリューション事業(MiROHA)などの様々なヘルスケア領域向けのサービスを展開。
本研究でのビデオ通話機能を用いた重症度評価における知見をMICINの臨床開発向けデジタルソリューション「MiROHA」への活用が今後のMICINの展開。
コーポレートサイト: https://micin.jp
(画像:PRTIMES)
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