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アスペルガー症候群の治療の目的とは?

発達障がいの基礎

発達障がいは、生まれつきの脳の働き方の特性から起こる障がいだと言われています。
ではアスペルガー症候群などの発達障がいの治療は、何を目的に行われるのでしょうか。
今回はアスペルガー症候群の治療の目的について、治療する本人の周囲が陥りやすいカサンドラ症候群への対処法をあわせて、解説していきます。

アスペルガーって治療できるの?

アスペルガー症候群をはじめ発達障がいは、生まれつきの脳機能の働き方のアンバランスさ、仕組みの違いによって起こるものです。アスペルガー症候群はいわば「生まれつきの体質」のようなものであるため、基本的には治療することができません。

アスペルガー症候群の治療は障がいそのものの矯正や克服ではなく、障がいが原因で起こる生活上の困難や、生きづらさからくる二次障害の治療のために行われるのです。

アスペルガー症候群は、大きく心理社会的療法と薬物療法の2方面から治療されます。
アスペルガー症候群による困難や生きづらさは、上記の心理社会的療法と薬物療法を受けることで、かなり軽減されると言われているのです。

アスペルガー症候群による生活困難を軽減するための「心理社会的療法」

アスペルガー症候群による特性として、コミュニケーションが苦手で、対人関係の構築や社会生活に困難を生じやすいことが挙げられます。
心理社会的療法では、アスペルガー症候群の人がTPOに合わせた振る舞いをし、トラブルなく社会生活を送れるよう、ロールプレイなどを通し治療していきます。

アスペルガー症候群による二次障害を治療するための「薬物療法」

特性による社会生活の困難さから、精神を病み、うつや不安障害などの二次障害を発症するアスペルガー症候群の人は少なくありません。
このため薬物療法では、主に抗不安薬などを使用しアスペルガー症候群が原因で起こる二次障害の治療を行っていきます。

家族やパートナーはカサンドラ症候群に注意!

アスペルガー症候群の治療を進めていくうえで、本人の家族やパートナーなど、身近な周囲の人のサポートは欠かせないとされます。
しかし一方で、アスペルガー症候群の人を支える立場にある周囲の家族・パートナーには、カサンドラ症候群を発症するリスクが高くなることも指摘されています。

カサンドラ諸侯群とは、アスペルガー症候群を抱える人とのコミュニケーションへの不満足感から、周囲の人が以下のような状態に陥ることです。

カサンドラ症候群の症状・特徴

  • 家族やパートナーにアスペルガー症候群など共感性、または情緒的な障害があるためにコミュニケーションがうまくいかない
  • アスペルガー症候群などを抱える人との交流がうまくいかないために、関係性に不満が募り、身体的・精神的虐待をするほど本人と激しく対立してしまう
  • 上記の理由から自己評価の低下や抑うつ状態、不安障害、強い罪悪感、PTSD、不眠症などの心身の不調を生じる

アスペルガー症候群患者を支える家族、パートナーの孤独感や苦悩は、アスペルガー症候群当事者や周囲の人からは理解されにくい傾向があります。
このため、上記に挙げたような症状を周囲に話してもなかなか理解してもらえず、アスペルガー症候群を支える家族やパートナーが苦しむケースが出てくるのです。

カサンドラ症候群の症状が見られるようになったら、以下の対策をとって、アスペルガー症候群の当時者とその家族・パートナー双方の負担軽減をめざしましょう。

カサンドラ症候群への有効な対処法

  • アスペルガー症候群の特性を理解し、当事者とのコミュニケーションを改善する
  • お互いの行動理由を説明し合い、理解を深めて生活上のルールを再構築する
  • 別居などをして、物理的に距離を置きアスペルガー症候群当事者との接触機会を減らす

おわりに:アスペルガー症候群の治療は、生きづらさ軽減と二次障害治療を目的に行われるもの

生まれつきの脳機能の特性が原因で起こる発達障がいは、治療で根治がのぞめるものではありません。アスペルガー症候群の治療は、発達障がいゆえに起こる生活上の困難の軽減や、うつなどの二次障害の予防・治療のために行われます。具体的には、心理社会的療法と薬物療法を並行して実施するのが一般的です。またアスペルガー症候群の周囲の人には、カサンドラ症候群発症のリスクが高くなることが分かっています。あわせて知っておきましょう。

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