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アスペルガーや自閉症には「型」がある?

発達障がいの基礎
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発達障がいによる症状や特性の現れ方には、個人差が大きいといわれています。しかし一方で、各症状がいくつかの「型」に分類できることも分かっているのです。
今回はアスペルガーや自閉症など、発達障がいに見られる型について、解説していきます。

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アスペルガーの5つの型の特徴とは?

アスペルガー症候群は、コミュニケーションの取り方に特徴が現れやすい発達障がいです。
アスペルガー症候群の症状は他者とのコミュニケーションの取り方を基準に「積極型」「受動型」「孤立型」「尊大型」「大仰型」の5つに分類されています。

アスペルガー「積極型」の特徴

他者と積極的にコミュニケーションを取ろうとする、アスペルガー型です。
アスペルガーの患者に最も多いとされるタイプで、以下のような特徴が見られることで知られています。

  • 相手の様子や都合を顧みないで、一方的に自分のことばかり話続けてしまう
  • 相手の様子や自分との間柄、その時と場所にそぐわない話をしてしまう
  • 表情や雰囲気を読むことが難しく、他者との心理的、物理的距離がうまく把握できない
  • 他者から「馴れ馴れしい」「空気が読めない人」という評価を受けやすい
  • 感情的で、人から騙されやすい

アスペルガー「受動型」の特徴

自発的には他者とコミュニケーションを取ることが苦手な、アスペルガー型です。
受動型のアスペルガーの人には、以下のような特徴が見られます。

  • 基本的におとなしくて他者に従順であるため、周囲に流されやすい
  • 主体性に乏しく、自分の感情や欲求を理解できていないことが多い
  • 自分のことを話すのが苦手で、自己主張ができず言葉そのものも出にくい
  • 相手の発言を言葉通り受け取り、断ったり嫌だと言うことができない
  • 自分の気持ちを理解するのが難しいため、自覚のないままストレスをため込んでしまう
  • 他者からの指示やお願いに従ってしまうため、騙されやすい

アスペルガー「孤立型」の特徴

他者への興味そのものが薄いために、1人で過ごすことを好むアスペルガー型です。
積極的に社会とかかわることを極限まで避ける彼らには、以下のような特徴が見られます。

  • 自身のこだわりや理想の実現に重きを置き、己を貫く
  • IQが高い人が多いため、周囲から天才肌と評価されることもある
  • 本人が他者に興味を持てないため、コミュニケーションは非常に難しいとされる

アスペルガー「尊大型」の特徴

自尊心が高く、他者に対して厳しい態度を取ることの多いアスペルガー型です。
孤立型から派生した型とも言われ、以下のような特徴が見られます。

  • 基本的に自己中心的で、自分に甘く他者に厳しい傾向が見られる
  • 正論を用い、都合の悪いことは周囲のせいにして怒ることが多い

アスペルガー「大仰型」の特徴

他者に対し、独特な方法でコミュニケーションを取ろうとするアスペルガー型です。
こちらも孤立型から派生したタイプで、社会とのかかわりのために独自のコミュニケーション方法をするタイプと言われ、以下のような特徴が見られます。

  • 全体的に動きがゆっくりとしていて、他者との会話には敬語をよく使う
  • 他者に対し形式ばった、異常に丁寧な方法・口調での対応をしがち
  • どちらかというと自分に厳しく、自責の念を持つなど自罰的になりやすい

成長する経過で型が変わることもある!?

前項では、アスペルガーのコミュニケーションの取り方から見る5つの型について解説しました。
これらの型は、生まれつきの脳の機能異常により、その人に発生する特性です。
このため一生涯にわたり消えることはありませんが、人によっては、子どもから大人への成長する課程で型が変わるケースもあります

また一方で、成長に従い特性が落ち着いたり型が変わったのかと思っていたら、本人がストレスを溜め込みうつなど二次障害を発症していた、というケースも多く見られます。
発達障がいの子どものために親ができることは、子どもの様子をよく観察し、成長に伴う周囲とのコミュニケーション方法の変化に気づいてあげられるようにし、そのなかで、少しでも「何かおかしい」と感じるような様子が見られたら二次障害が現れる前に専門家に相談し、適切に対処してあげることでしょう。

型や年齢にかかわらず、他者の気持ちや状況を慮ったり、適切な距離感でコミュニケーションを取るのが苦手なのは、アスペルガーの人に共通する特性です。
本人が特性を個性として、うまく長く付き合っていけるように、子どもの頃から支援してあげてください。

おわりに:アスペルガーの5つの型や、成長による変化の可能性を知っておこう

発達障がいのうち、アスペルガー症候群は特にコミュニケーションに特性が現れやすいとして知られています。その現れ方には個人差がありますが、周囲とのコミュニケーションの取り方から「積極型」「受動型」「孤立型」「尊大型」「大仰型」の5つの型に分類できることがわかってきました。

またそれぞれの型は、成長に伴い変化する可能性もあります。アスペルガーの子どもをよく観察し、本人に合った支援ができるよう準備しておきましょう。

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