「甘えている」と思われやすいADHD特有の行動とは?

発達障がいの一種ADHDは、注意欠如や多動性・衝動性の特性を持っており、一般的に見て「甘えている」と誤解されるような行動をとりやすいとされます。
今回は甘えていると誤解されがちなADHD特有の行動について、具体例や誤解を防ぐための対策とあわせて解説していきます。

ADHDの人はどんな誤解をされやすい?

注意欠如・多動性・衝動性という特性を持つADHDは、特に勉強や仕事に集中すべき学校や職場において、困難を生じやすい発達障がいです。
特に周囲から「甘えている」と誤解されやすいADHD特有の行動の具体例としては、以下が挙げられるでしょう。

  • 注意力の欠如から、複数回注意されていても同じミスを繰り返す
  • 所定の場所にじっとしていられず、仕事への意欲や集中力を疑われる
  • 整理整頓が苦手なためデスクが散らかりがちで、管理がなっていないと思われる
  • 仕事や会話の途中で集中力が切れ、話を聞いていないように見える
  • 「辛い」「腹が立つ」など、仕事上不適切なことを思ったまま口にしてしまう

一般的に、ある程度の年齢以上の学生や社会人は、特定の物事への長時間の集中やTPOに合わせた言動をとれて当然と考えられています。
このため上記のような言動は、たとえ本人に自覚がなくても周囲から「甘えている!」と判断されてしまいがちなのです。

甘えてるって思われないためにできることはある?

ADHD特有の行動を甘えと思われないためには、あなたの仕事への意欲や努力を、周囲に知ってもらうことが重要です。
仕事中の困りごとに応じて、以下のように仕事の進め方を工夫しましょう。

ミスを防ぐための努力・工夫をしていることを知ってもらおう

周囲から「甘え」と認識されやすい理由は、ミスそのものよりもミスの繰り返しにあります。
ミスを繰り返してしまうことで、改善の努力をしていないと判断されるわけです。

甘えと思われないためには、あなたのミスへの対策を知ってもらうことが効果的です。
信頼できる人がいるのなら、自分で行っている改善策や工夫について具体的に伝え、アドバイスを求めるのも良いでしょう。

じっとしていられないなら、席を立つ条件を設定してみよう

離席を周囲が「甘え」と感じるのは、ADHDの人が仕事を中断したまま席を立つように見えるため、というパターンが多いです。
周囲の誤解を生まないためには、席を立つタイミングを「仕事にめどがついたとき」または「席に戻ってからの予定を書き残してから」など限定すると良いでしょう。

整理整頓は毎日、所定の場所を少しずつ行う

段取りや集中力が必要な整理整頓や掃除は、ADHDの人にとって困難な作業です。
一度にすべて片付けようとすると大変な労力を必要としますので、整理整頓は1日1か所、決まった曜日に少しずつ進めるようにしてみましょう。

話を聞いていることが伝わるよう、節目で内容を確認する

周囲からしっかり話を聞いているように見えれば、甘えているという誤解は解消できます。

会話中に集中力が切れそうになるなら、話の節目ごとに「今のお話はこういうことですよね?」と内容を確認してください。相手にあなたの聞く姿勢が伝わりますよ。

思ったことは、そのまま口に出す前に自分に対して言ってみよう

ADHDの人でなくても、ほとんどの人が仕事に対して何らかの不満を持っています。ストレートな物言いが甘えと捉えられるのは、みんなが感じていても我慢していることを、周囲にわかるかたちで出してしまうからです。

「仕事が辛い」「あの人が嫌い」「腹が立つ」など、衝動的に発言したくなったら、まずは書いたり心のなかで呟いたりして、自分だけに聞かせてみましょう
それで何か違和感があるなら、声に出すべきではない言葉だと判断できます。

おわりに:「甘え」と誤解される理由を知り、ADHD特有の言動を緩和しよう

注意欠如・多動性・衝動性を伴うADHDの人は、TPOに関係なく思ったことをそのまま口にしたり、衝動的な離席などをしがちです。このため本人にそんな意識がなくても、勉強・仕事の場において周囲から「甘えている」「まじめに取り組んでいない」という誤解を持たれやすくなります。

誤解を解くには、あなた自身がADHDの特性を知り、仕事への意欲を周囲にわかってもらう努力をする必要があります。

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