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発達障がいのパニック症状、メルトダウンの対処方法とは?

発達障がいの基礎

発達障がいの人は、何かのきかっけで「メルトダウン」という状態に陥ることがあります。
今回は、発達障がいによるパニック症状の一種メルトダウンについて、その定義や男女での出方の違い、対処法などをまとめて解説していきます。

メルトダウンってどういう状態のこと?

メルトダウンとは、発達障がいの人に見られるパニック症状の一種です。
処理すべき光・音・仕事・指示などの情報が多すぎたり、強いストレスに見舞われたときに、対処しきれなくなることが原因で発症します。

メルトダウン状態に陥ると、以下のような症状が数時間から数か月単位で続きます。

メルトダウン時に現れやすい症状
  • 感情が爆発し、その場にふさわしくない言動を衝動的にとってしまう
  • 感情が爆発し、ネガティブな気持ちに支配されて自傷行為に及ぶ など

また発作的なメルトダウンの症状が治まった後も、人によっては虚脱症状と呼ばれる心神耗弱状態が数時間から数日続き、精神面が不安定になることがあり、こうなってしまうと、虚脱症状から回復するまで、行動意欲が著しく低下してしまいます。

このようにメルトダウンは、一度起こってしまうと発達障がい者本人の心身を長期的に疲労させてしまう危険な状態なのです。

メルトダウンは男女で出方が違う!?

メルトダウンによって現れる症状には個人差があり、性別によっても違いが見られることがわかっています。

男性のメルトダウンは「怒り」がメイン

発達障がいの男性のメルトダウンでは、以下のような症状が数時間から1日程度、現れる傾向があります。

  • 突然大きな声を出す、暴れるなどの怒りの感情表現
  • 態度や表情、発言で他人への敵意をむき出しにする
  • その場から逃げ出すにやにやするなど、その場にふさわしくない言動をする
  • 黙り込む  など

女性のメルトダウンは「泣き」がメイン

発達障がいの女性のメルトダウンでは、以下のような症状が数週間にわたって現れる傾向があります。

  • 突然、茫然として何も手につかない状態になる
  • 困難な出来事に直面したとき、突然激しく泣き出してしまう
  • 嫌な過去をフラッシュバックで思い出すなどし、過呼吸の発作を起こす
  • 号泣や過呼吸の後、しばらく精神状態を回復できずうつ状態が続く  など

まとめると、メルトダウンの症状は男性の方が短期間の言動として現れやすく、対して女性は長期間にわたり心身にネガティブな影響が続くのが特徴と言えますね。

メルトダウンはどう対処すればいいの?

メルトダウン状態になってしまったときは、すみやかに原因となるもの・状況から離れ、落ち着くまで1人で休んでください
音や光の情報過多にパニックになったのなら静かなところへ、仕事上のストレスで発症したのなら、トイレの個室などへ避難するのが良いでしょう。

症状を落ち着けるのに有効な休み方も人によってさまざまです。
気の済むまで泣く、少しお昼寝をする、ふとんやぬいぐるみなど柔らかいものに触れる、紙やトイレットペーパーを思いっきり捨てるなど、自分にあった方法で構いません。

ただし、他人から声を掛けられるとメルトダウンの症状が長引くことがありますので、必ず1人で休むようにしてくださいね。

おわりに:メルトダウンが起きたら、無理をせず落ち着くまで少し休もう

メルトダウンとは、発達障がいの人が情報や状況を処理しきれず、パニック状態に陥ることを言います。

症状の現れ方には個人差がありますが、一般的に男性のメルトダウンでは目の前の理不尽や怒りに対して短期間で、女性では現在と過去の嫌な出来事に対して長期間で発作が現れるのが特徴的です。

メルトダウン、またその後の虚脱状態が長引くと、心身ともに大きなダメージがのこります。発作が出たら、無理せず1人で休むようにしましょう。

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