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キャリアチェンジ犬と障がいを持つ家庭のマッチング「WithYouプロジェクト」って?

子育て・教育のヒント
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社会福祉法人日本介助犬協会は、手足の不自由な方をサポートする介助犬の育成活動を主に行う団体です。さらに、犬を介したさまざまな公益的な活動も展開中。活動のひとつに、介助犬にならなかった犬と障がい児をマッチングする「WithYouプロジェクト」があります。

この記事では、キャリアチェンジ犬の特徴や「WithYouプロジェクト」の概要、発達障がいの子どもと動物との触れ合いなどについて紹介します。

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「With You プロジェクト」とキャリアチェンジ犬ジオンの活躍

「With You プロジェクト」とは、障がい者・障がい児がいる家庭に対し、細やかなマッチングをもとにキャリアチェンジ犬を譲渡する活動です。

日本介助犬協会の「With You プロジェクト」
https://s-dog.jp/with-you-project/

キャリアチェンジ犬とは
日本介助犬協が使用している言葉で、介助犬にならなかった犬を指します。キャリアチェンジ犬はそれぞれの性格に合わせ、一般家庭やWith you プロジェクトなどで活躍することになります。
介助犬とは
介助犬とは、手や足に障がいのある方の手助けをするために特別な訓練を積んだ犬のことをいいます。盲導犬が目の不自由な方の目となって障害物や曲がり角の存在を知らせるように、介助犬は肢体不自由者の手足となり、日常生活における動作の補助をします。 介助犬は介助作業を行うという機能的な役割のほかにも、使用者の精神的な支えにもなります。(日本介助犬協会HPより引用)

日本介助犬協会はWith You プロジェクトを通じて、「障がいがあることで犬との生活を諦めていた方が犬と楽しい生活を送れるようになる」「障がい者本人・家族の負担を減らす」などを目指しています。

キャリアチェンジ犬ジオンと出会った家族

With You プロジェクトの一例を紹介します。神奈川県横浜市在住の山本湧貴くんは、脳性麻痺により四肢体幹機能障がいを持っている12歳の男の子です。湧貴くんの家庭へ、キャリアチェンジ犬のジオンが譲渡されました。ジオンは、3歳のラブラドールレトリーバーの男の子。

湧貴くんの家庭ではかねてから犬を飼いたいと思っていたそう。湧貴くんの友達が日本介助犬協会からキャリアチェンジ犬を譲渡されたことを知ったことをきっかけに、ジオン譲渡の話が進みました。

ジオンの、訓練犬時代の動画が日本介助犬協会YouTubeチャンネルで公開中
社会福祉法人 日本介助犬協会チャンネル「介助犬のお仕事紹介~ジオンが教えるよ!~」
※訓練の進み具合はそれぞれの犬によって異なります。

発達障がいとキャリアチェンジ犬のマッチングの特徴って?

発達障がいの子どもと動物の触れ合いでは、注意が必要になることがあります。発達の特性により、人とのコミュニケーションで相手が考えていることを察するのが苦手、適切な距離感を取るのが苦手、ボディタッチの力加減が上手に調節できない、などの傾向が見られる場合があります。
これらの特性が動物とのコミュニケーションでも現れることもあるようです。なでる力が強すぎる、動物が嫌がることがわからない、犬の吠える声に敏感に反応するなど、動物との相性によっては一緒に暮らすことが難しいケースがみられます。

一方で、アニマルセラピーに代表されるように、動物との暮らしによってコミュニケーションや日常生活のルーティンなどによい影響が得られることもあります。

キャリアチェンジ犬は、犬の性格を考慮した適性から譲渡先や活躍の場が選ばれます。発達障がいの家庭とキャリアチェンジ犬では、次のようなマッチングがされてきました。

  • お子さんに発達障がいがありどうしても犬に抱きついてしまう家庭に対し、触れ合いが大好きなマイペースな犬を紹介
  • 大きな音が苦手なお子さんのために、吠えの少ない犬を紹介

それぞれの家庭のニーズやお子さんの特性、キャリアチェンジ犬の性格を総合的に考慮してマッチングを行います。これまで20頭のキャリアチェンジ犬たちが障がい児者のいる家庭との暮らしをスタートさせました。

「キャリアチェンジ犬」譲渡前にはお試し飼育期間がある

キャリアチェンジ犬は、行ってきた訓練や評価に基づき、その犬の性格、得意・不得意を考えながらマッチングを検討していきます。介助犬の訓練が一定段階まで進んでいたキャリアチェンジ犬の場合、落としたものを拾うなど簡単な作業も可能なことがあるそうです。

譲渡前には「お試し飼育期間」が設けられています。訓練とは異なる家庭環境で、人とキャリアチェンジ犬が負担なく一緒に暮らせていけるかを見極めることが目的です。

ふるさと納税によるWith You プロジェクト支援事例

国の認定を受ける介助犬に対しては、公的補助金制度を設けている自治体もあります。一方、WithYouプロジェクトのような「介助犬以外の道で活躍する犬」には公的補助がありません。啓発担当のPR犬、病院で活動するDI犬(Dog Intervention。医療やリハビリなどの補助を担う犬)などの育成は、寄附などで支えられていることが多いのです。

令和2年は、愛知県長久手市が行う「ふるさとながくて寄附金制度」で介助犬にならない犬達の活躍育成支援』の募集がされていました(募集は令和2年12月31日で締め切られました)。

ながくてふるさと寄附金『介助犬にならない犬達の活躍育成支援

今度もさまざまな可能性を持つ犬たちの活躍を支える取組が広まっていくことに期待が寄せられています。

おわりに:丁寧なマッチングで目指す、人と犬の楽しい暮らし

犬を飼いたいと考えている家庭でも、きちんと世話ができるか、発達障がいなど子どもの個性とうまく付き合える犬はいるだろうかと不安を感じることがあります。キャリアチェンジ犬であれば、事前のマッチングやお試し飼育期間がありますので、相性や実際の暮らしについて見極めが可能です。興味がある人はHPを覗いてみてくださいね。

問い合わせ先

社会福祉法人日本介助犬協会
https://www.s-dog.jp/
info@s-dog.jp

(画像:PRTIMES

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