発達障がいの子どもの育児では特性ならではの困りごとが起こりやすく、定型発達の家庭からは共感されにくい悩みを抱えがちです。そのため、ママやパパが孤独感を覚えることもあります。
この記事では、発達障がいのお子さんがいる家庭におすすめの漫画と子育てを頑張る人たちのためのコミュニティサロンについて紹介します。
発達障がいの子どもの育児の特徴って?
発達障がいの子どもと定型発達の子どもの育児を比べたとき、発達障がいの子どもの場合は次のような傾向がみられます。
- 療育のため病院や支援センターに通う時間の確保が必要
- 保育園や幼稚園、小学校などでトラブルがあったときに呼び出しが発生する
- 登園や登校を嫌がる。または時間通りに到着できない
- 忘れ物や失くし物が多く、探すのに時間がかかる。または再度の購入が必要になる
- 子どもが友達とのケンカが多い、友達作りが苦手である
- 感覚過敏を持っている場合、苦手な音や光からストレスを感じやすい
- 子どものこだわりが強く、自分のルーティンが崩れるとパニックになる
上記はあくまで一例であり、お子さん個人によって現れる特性はさまざまです。
発達障がいであるという診断が医師から下りている場合、療育センターや学校の先生などに相談しやすくなります。ただし、定型発達の子どもを育てている人には、特性についてなかなか理解してもらえないことも少なくありません。
まだはっきりとは診断されていないグレーゾーンの子どもの場合は、相談相手を見つけるのがより難しいでしょう。
そのため、発達障がいのお子さんの育児では、保護者の悩みやストレスを共有できる相手が少ないことから孤独感を抱えるケースがあるのです。
発達障がいの育児はひとりで頑張らなくていい
発達障がいのお子さんの困りごと改善は、保護者のサポートが大切です。しかし、保護者が孤独感にさいなまれストレスをため込んでしまっては、育児が辛くなってしまいますよね。
こうした孤独感から脱するためには、同じ悩みを持っている人を見つけたり、信頼できる情報を集めることが大切です。近年は発達障がいの概念が世の中に広く知られるようになりました。発達障がいの育児を支援するサポートの存在もより浸透しています。発達障がいの子育てをしているママがブログなどでエピソードを公開していることもあります。
また、発達障がいの子育て中のママたちが情報交換したり、役立つ情報を入手できるWebサイトも公開されています。
今回はそんなWebサイトの中から、オンラインコミュニティサロン「ムーちゃんと手をつないで~発達障害児の子育てサロン~」を紹介します。
「ムーちゃんと手をつないで~発達障害児の子育てサロン~」って?
「ムーちゃんと手をつないで~発達障害児の子育てサロン~」は、インターネット上で発達障がいの子育てをする人同士がつながることができるコミュニティサイトです。
「ムーちゃんと手をつないで~発達障害児の子育てサロン~」
https://community.camp-fire.jp/projects/view/362420
オンラインサロン概要
- 開設
- 2021年1月15日(金)~
- 運営
- 秋田書店
- 会費
- 月額1,000円
- 会員特典
- Facebookのグループ招待、『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘(キミ)が教えてくれたこと~』コミックス1巻送付、月刊漫画雑誌「エレガンスイブ」を毎月送付
このオンラインサロンは、発達障がいの子育てをする人同士が交流し、普段の生活で感じる喜びや相談などを気軽にやり取りできるコミュニティサイトです。オンラインサロンの中心となるのが、自閉症の長女と定型発達の二女を育てる漫画家・みなと鈴さんです。
みなと鈴さんは、著書「ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~」を「月刊エレガンスイブ」(秋田書店)で連載中。漫画の内容は、みなと鈴さんと自閉症の娘さんとの実体験をもとにした家族の物語です。自閉症の育児と向き合い試行錯誤をする主人公の母親の姿には、共感する読者も多いでしょう。最新刊は重版が決定し、好評の作品となっています。
最新刊とオンラインサロン開始のお知らせ
みなと鈴さんの『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘(キミ)が教えてくれたこと~』は、2021年1月に第4巻が発売されました。
最新コミックス情報
タイトル:『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘(キミ)が教えてくれたこと~』4巻
著者:みなと鈴
レーベル:A.L.C.・DX
発行:秋田書店
定価:本体680円+税
発売日:2021年1月15日(金)
ISBN:978-4-253-16010-0
コミックス4巻発売と同時に、オンラインサロン「ムーちゃんと手をつないで~発達障害児の子育てサロン~」の運営が始まりました。
サロン開設の目的と現状への課題感
サロン立ち上げにあたっては、育児の悩みやストレスをひとりで抱えがちな保護者と、発達障がいを取り巻く現状に対して、運営元が真摯な想いを込めました。運営元の文章を引用してその想いを紹介します。
- サロン開設にあたって
- 支援学級などの直接的な知り合い同士のコミュニティはあるものの、web上で気軽に、そして安全に参加できるものはあまり存在しません。またオープンなSNSの場では、発達障害児への無理解による差別や炎上が起こりがちで、気軽に発信しにくい状況にあります。
そういった現状を解消するため、オープンなSNSではなくクローズドなオンラインサロンで、当事者同士で気軽に悩みを打ち明けたり、意見交換したり、個々人の体験談を共有し、心理的な負担を軽減する場所を作りたいと考え、みなと鈴氏の「ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘(キミ)が教えてくれたこと~」という自閉症児育児がテーマのマンガ作品を中心として、このコミュニティーを立ち上げました。
サロン活動内容
非公開のFacebookグループ上で、さまざまな話題について交流できます。開催予定のオンライン企画には、みなと鈴さん&サロンメンバーの交流会、みなと鈴さん&発達障がい児療育の専門家との対談があります。開催頻度は1ヵ月に1回の予定です。
サロンメンバーへの特典
- 非公開のFacebookグループに招待
- 入会特典として、「ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~」コミックス1巻をお届け
- 「ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~」が連載されている月刊誌「エレガンスイブ」を毎月お届け
サロン会費の目標金額と使用目的
サロンでは会費の目標金額を設定し、使用目的を公開しています。
- 目標:50,000円/月
- 使用目的:リターンの送料、設備費、人件費、広報費、手数料
みなと鈴さんについて
漫画家。神奈川生まれ。埼玉育ち。東京家政大学 家政学部 服飾美術学科 美術専攻(現・造形表現学科)卒。2006年 『おねいちゃんといっしょ』が第10回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品に。自閉症の第1子と定型発達の第2子の2児を育てながら、「月刊エレガンスイブ」(秋田書店)にて『ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜』を執筆中。
みなと鈴さん SNS
Twitter:@karin_jeen https://twitter.com/karin_jeen
公式ブログ:http://minato-rin.jugem.jp/
おわりに:ひとりじゃないと実感できる場所を見つけて
発達障がいの子どもの子育ては、不安や悩みを抱えることもありますが、楽しみや喜びもたくさんあります。孤独を感じたままでは辛い気持ちが膨らんでしまいますので、仲間を見つけてひとりではないことに気づくのがおすすめですよ。
(画像:PRTIMES)
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