アスペルガー特有のルールやものごとへのこだわりの対処法は?

アスペルガーの人のなかには、特有の自分ルールやルーティンに強くこだわり、そこから外れると我慢ができない、という人が多いです。
今回はアスペルガー特有のルール、ものごとへのこだわりの特徴と適切な対処法について、解説していきます。

アスペルガー症候群の「こだわり」の特徴は

自分の好き嫌いや関心、ルールやペースを最優先に行動したいと考えるアスペルガー症候群の人は、以下3つのこだわりを持つ傾向があります。

  1. 自分で決めたルールや決まり事を、何があろうと頑なに守る
  2. 自分で決めたルールや決まり事の遵守を、他者にも共用する
  3. 特有のルールや、自分の優先を何よりも重視する

その結果、子どもの頃から行動・言動に以下のような特性が見られるようになるのです。

アスペルガー症候群による「こだわり」が生む言動
  • マイルールにのっとり、自分が決めた方法や手順でのみ遊び続ける
  • 状況に合わせて柔軟に対応できず、他者がマイルールをないがしろにすると怒る
  • 特定の狭い出来事、物事に強い興味を持つが、他の興味のないことへの関心はほぼ無い
  • 好きなこと、興味のあることには昼夜を問わず没頭し過集中に陥りやすい
  • 嫌なこと、興味のないことには手を付けられず先送りにしがち
  • 学校行事や遊びで一番になれないとパニックを起こし、周囲とトラブルになる

こだわりの強さに対して、どう対応すればいいの?

アスペルガー症候群の人のこだわりの強さ、またこだわりの強さからくる不安やパニックには、以下のような対応や準備が効果的です。

本人に経験させ、ルールが守られない現実を知ってもらう

ルールやこだわりが守られなかったとき、アスペルガー症候群の人が怒りやパニックを起こすのは、ルールが破られたことを許せないからです。
アスペルガー症候群の人は想像するのが苦手で、ルールを破った人の背景や事情に思いを至らせ、怒るべきかどうかを適切に判断することができません。

そこで、ルールが守られないことへの本人の不満を受け入れたうえで、周囲が協力して「本人にメリットのあるちょっとしたルール違反」を経験させます

例えば、本当は本来の食事時間外に一緒においしいものを食べるなど、本人と周囲がいっしょにルールを破る経験やメリットを共有できるものが良いでしょう。

こうすることで、世の中にはルールが守られないケースや人ぞれぞれに事情がある現実を、少しずつ理解させることができます。

ルールやこだわりが破られたときの対応策を、あらかじめ考えておく

ルールやこだわりが守られなかったことに強い憤りやパニックを生じるのは、アスペルガー症候群である本人にとっても、ストレスフルなものです。
であるならば、ストレスフルな状態に陥ったとき、どうすればそれを軽減できるか、あらかじめ最悪の状態を想定して対策を立てておきましょう

周囲の人が、本人に「予定通りに行かないこともある」「予定通りにいかなかったとき、どんな選択肢があると思うか」を一緒に考えてみてあげてください。

そうすることで、ルールが破られたときにも一呼吸おいてパニックを抑え、少し冷静に行動できるようになっていきます。

あらかじめ不安やパニックに陥る状況を想像し、徹底して避ける

ルールが破られたストレスフルな状況を避けるために、アスペルガー症候群である本人や、その特性を知る周囲の人ができることは何でしょうか。

最悪の事態を具体的にイメージし、避けるための対策を考え講じておくことでも、アスペルガー症候群の人の不安は軽減できます。

おわりに:アスペルガー特有のルールやこだわりには、事前準備で対処を

アスペルガー症候群の人には、自身で決めたルールやこだわりを重視して守り、また他人にもその遵守を強く求める傾向があります。また自分が一番であり続けたいとも考えるため、自分に甘く、他人に厳しい印象を周囲に与えがちです。

このようなアスペルガー症候群の人のルール・こだわりには、これらが破られる現実を理解させるとともに、破られた場合の対応を一緒に想定することで対処できます。事前準備のうえ、物事にあたりましょう。

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