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どんな人がアスペルガーと診断されるの?

発達障がいの基礎

生まれつきの脳機能の違いから、さまざまな特性が現れるようになる発達障がい。
そのうちアスペルガー症候群の診断は、どのような基準でくだるのでしょうか。
今回はアスペルガー症候群の診断について、診断される人によく見られる特徴や、アスペルガー症候群かどうかを見分ける目安となるチェックリストをご紹介します。

アスペルガーの人にはどんな特徴があるの?

アメリカ精神医学会の診断基準が2013年に改訂されたことを受け、現在は「アスペルガー症候群」と言う診断名は使われなくなりました。
現在、アスペルガー症候群は従来の自閉症を含めた「自閉症スペクトラム」に統一され、発達障がいの一種として診断されています。

以下に、自閉症スペクトラムの人によく見られる4つの特徴をまとめてご紹介します。

社会性の障害
自閉症スペクトラムの人はそうでない人に比べ、社会性の発達がゆっくりだと言われます。
このため、成長過程で同年代の人たちと対等で親密な友人関係を築くことが難しく、組織の中で孤立しやすい傾向が見られます。
対人コミュニケーション上の障害
他者とのコミュニケーションは、相手の言葉・表情・しぐさ・声の調子など、複数の要素を理解し、相互にやり取りすることで成立します。しかし自閉症スペクトラムの人は、話し方や言葉の選び方、また会話中に使うジェスチャーや表情が独特です。

また、相手の言葉や様子から会話の流れや真意を汲み取るのも苦手なため、コミュニケーションがうまくいかず、対人関係のトラブルが生じやすくなります。

社会的イマジネーションの障害
自閉症スペクトラムの人は、社会的に一般的とされるルールやイメージなど、目に見えないものを想像し理解することが苦手です。
長期的に物事の見通しを立てたり、変化することを嫌う傾向が見られます。上記のようなイマジネーションの欠如から、特定の行動パターンや品物の収集を好み、予期しない変化が起こるとパニックになることがあります。
感覚の過敏、または鈍感
自閉症スペクトラムの人には、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・痛覚・触覚など、感覚刺激への感じ方に偏りがあることが多いです。
特定の刺激に対し極端に敏感、または鈍感であるために、生活する上で多大なストレスや困難を生じることがあります。

自分でアスペルガーかどうかチェックできる?

以下のチェックリストで当てはまる項目が多いほど、自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群である可能性が高い、と判断できます。

  • 誰かと一緒にやるよりも、物事は1人で進める方が好きだ
  • 他の人が気が付かないような小さな物音に、自分だけが気が付くことがある
  • 車のナンバーや時刻など、特に意味のない数字や情報に注目してしまう
  • 同じやり方で何度も、繰り返し作業することが好きだ
  • 特定の物事には、他のことが気にならないくらい没頭してしまうことがある
  • 自分では丁寧に話したつもりなのに、周囲には「失礼な態度」と言われることがある
  • 何かを想像するとき、そのイメージは割と簡単に思い描くことができる
  • 相手の表情を見て、その人の感情が考えていることを理解するのがとても苦手
  • 自分の言動や、同じ物事を見て他者がどのように感じるかを想像することが難しい

ただし、上記はあくまで自閉症スペクトラム・アスペルガーの特徴をまとめた「可能性のチェックリスト」であり、医学的な診断基準ではありません。
上記項目にたくさん当てはまっていても、必ずしも自閉症スペクトラムだとは限らないのです。

ただし上記項目に複数当てはまり、社会生活上の困難が継続的に生じているなら、自閉症スペクトラム・アスペルガーが原因の可能性も考えられます。
気になる場合は必ず専門の医療機関にかかり、医学的な診断を受けてみると良いでしょう。

おわりに:社会生活やコミュニケーションに困難を生じやすい人が、アスペルガーの診断を受けやすい

2013年から自閉症スペクトラムという病名に統一されたアスペルガー症候群は、その特性から、社会生活とコミュニケーションに困難を生じやすいのが特徴です。また、感覚の特異性や物事に強いこだわりを持つ点も特徴的で、このような人はアスペルガーの診断を受けやすいと言えるでしょう。ただし上記の代表的な症状は、判断の目安にはなっても診断の基準にはなりません。気になる場合は、必ず専門の医療機関で医学的に診てもらいましょう。

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