赤ちゃんの成長過程ではさまざまな変化が見られますが、人見知りの激しさやクレーン現象などの特徴から、「自分の赤ちゃんが自閉症なのではないか」と不安になるお母さんもいるでしょう。
そこで今回は、自閉症の赤ちゃんや子どもに現れる症状についてや頼るべき相談機関についてご紹介していきます。
情緒面や行動面などに現れる、自閉症の赤ちゃん・子どもの症状とは?
先天性の脳機能障がいである自閉症の症状は、生まれてから3歳になるまでに現れます。
自閉症の赤ちゃん、子どもに現れる特徴的な症状としては、以下が挙げられるでしょう。
- あまり泣かない
- 体に触れられるのを拒否するように、極端に抱っこを嫌がる
- 人見知りが激しく、他者となかなか目を合わせようとしない
- 他者への関心が薄く、友達への興味や、親への後追いがない
- 言葉の発達が遅く、オウム返しや独り言が多い
- こだわりが強く、いつもと違う状態になるとパニックを起こす
- 注意力が散漫で、多動衝動を抑えられない
- 他者の立場を考えることが難しく、逆さバイバイをしてしまう
- 相手の感情を理解するのが苦手なため、本人にも表情が乏しい
- 指をさすことが苦手で、他者の腕を持ち上げて指示させるクレーン現象が見られる
- 光や音、ニオイに非常に敏感なようだ
上記の症状が現れる赤ちゃんが、必ずしも自閉症というわけではありませんが、自閉症の子に見られることの多い特徴として、理解しておきましょう。
自閉症のサインに気づいたら、どんな施設に相談すればいいの?
前項でご紹介したような特徴が3歳までに現れ、わが子が自閉症かもしれないと不安になったら、まずは以下のような施設に相談してみましょう。
- 自治体が営む保健センター、子育て支援センター、児童相談所、発達障がい支援センター
- 発達外来、神経科、精神科などを設けている病院
上記以外にも、小児科の医師や幼稚園・保育園・小学校の先生から、最寄りの専門施設を紹介してもらえることもあります。
専門の施設では、子どもが本当に自閉症や発達障がいかどうかの検査やテスト、今後の子育てに関する的確なアドバイスを受けることができます。
お母さんの不安を取り除くためにも、また、お子さんに合った教育方法や愛情の伝え方を理解するためにも、早い段階でこれらの施設を利用してくださいね。
おわりに:子どもの極度の感覚過敏や人見知り、言葉の遅れは自閉症のサインかも
先天性の脳機能障害である自閉症の症状は、子どもが3歳になるまでに現れるとされます。現れやすい特徴としては極度の人見知りや感覚過敏、言葉やコミュニケーション、相手の立場を考えるイマジネーション能力の発達の遅れが挙げられます。これらがあてはまる赤ちゃんや子どものすべてが自閉症ではありませんが、気になるところがあるなら、位置と自治体の保健センターや専門家を有する病院を訪ねて、検査を受けると良いでしょう。
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