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発達障がいの人の視覚過敏、どうやって対処すればいい?

発達障がいの基礎

生まれつき脳の働き方に特性があることから、発症するとされる発達障がい。
現れる症状も特性によってさまざまですが、代表的なものの1つに視覚過敏があります。
今回は、発達障がいの人の視覚過敏がどのような具体的に症状なのか、効果的な対処法の例とあわせてご紹介していきます。

視覚過敏ってどんな状態のことなの?

視覚過敏とは、知能や視力、眼の機能には問題がないのに、脳の視覚情報を処理する機能・働きに問題があるために、光の刺激を過剰に受け取ってしまう症状です。

このような感覚の偏りは生来のもので、努力や慣れで克服できるものではありません。視覚過敏は発達障がいの人に現れる感覚過敏の症状の1つであり、以下のような見え方を生じます。

  • 蛍光灯程度の小さな光が、まぶしくて直視できないほど強い光に感じられる
  • 室内の白っぽい明りが、ミラーボールのように色とりどりに光って見える
  • 暗いところでは周囲を認識できないほど、視力が落ちたように見えない
  • 景色や人の顔などが、モザイクのように見えて正しく識別できない
  • 情報の取捨選択ができず、目に映る画像や文字情報すべてを吸収してパニックになる
  • 見えている光景を無意識に場面記憶し、不意なフラッシュバックを起こす など

視覚過敏の人は、それぞれが特定の光刺激に対して過剰な反応を起こすとされていて、症状の現れ方にも個人差が大きく視覚過敏から情報過多によるパニックやフラッシュバックなどの症状を併発する人が多いのも大きな特徴です。
このような視覚過敏の影響から、目の前の事象に集中できなくなってしまう発達障がいの人も決して少なくありません。

視覚障害の人は文字を読むのが苦手?

視覚過敏による見え方への影響は、勉強や読書など文字を読むシーンでも現れます。発達障がいの症状として視覚過敏を持つ人は、知的障がいがないにもかかわらず文字が読めない「ディスレクシア」を併発するケースも多いのです。

ディスレクシアを発症している人には、文字を読むときに以下のような現象が起こると言われています。

ディスレクシアによる文字の見え方の特徴
黒い文字部分よりも背景の白色が強く見えて読めない、文字が重なる・動く・回る・にじむ・ぼやける、改行による文字のつながりを認識できない など

このためディスレクシアの人は効率的に文字を読むことができず、読む速度が極端に遅かったり、長時間の読書が困難で、異常な疲れから吐き気や頭痛を生じることもあるのです。

視覚過敏の対処法はある?

視覚過敏を緩和するには、シーンごとに以下の対策を取るのが効果的です。

室内外の光を、とにかく強く感じて辛いなら…
  • 常にサングラスやつばの大きい帽子を着用し、光をさえぎって刺激を緩和する
  • 部屋のインテリアはカラフルにせず、遮光カーテンで光の量を調節する
  • 外出先は、苦痛に感じない程度の明るさの場所やお店を調べておく
  • 景色が高速で移り変わる電車やバスでは、目を閉じて休むようにする
  • パソコンやスマートフォンのディスプレイの彩度と明度を下げ、ブルーライトをカットするシールやカラーフィルタをうまく利用する
文字が読みにくくて辛いようなら…
  • パソコン用メガネを使用し、光の刺激と白い余白部分の「浮き」を抑える
  • 色のついたコピー用紙やノート、下敷きなどを重ねて読みやすいよう工夫する
  • 定規などで文字を隠し、一度に認識できる文字量を調節しながら読み進める
  • 音声読み上げのアプリなどを使い、文字を読むことの負担を軽減する

あなたの少々に合わせて組み合わせ、日々感じている困難を少しずつ軽減しましょう。

おわりに:発達障がいの視覚過敏には、症状に合わせて軽減対策を取って

感覚過敏の一種であり、発達障がいの人の多くに見られる視覚過敏の症状。特定の光刺激に対して過剰に反応し、視覚情報の処理や見え方に問題が現れることで発症します。

光が拡散して見えたり、瞬間記憶によるフラッシュバックや情報過多によるパニック、文字を読むことが困難になるディスレクシアなど、多様な症状が現れるのが特徴です。個人の症状に合わせた対処をして、症状の軽減をめざしましょう。

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