ADHDの特性のある人は、一般的な会社員よりも、個人事業主や起業家として働くのが向いているという説があります。
今回は「ADHDの人が起業に向いている」とされる理由を、具体的に起業を考える場合に踏むべきステップと合わせて、理解していきましょう。
ADHDの人が起業に向いてるかもしれないのは、どうして?
ADHDの人が、独自の事業開発や起業により成功を収める可能性が高いと考えられているのは、彼ら・彼女らが以下のような特性を持っているためです。
- クリエイティブな思考力
- いろいろなことに興味が向くため、他の人にはない発想から独自性の高いアイディアにたどり着きやすい
- 好奇心が強く外交的
- 興味の方向は物事や学問だけでなく、他人へも向く。このため、さまざまなタイプの人に興味を抱き、積極的に関わっていこうとする
- 衝動性ゆえに、リスクを恐れない
- 落ち着きの無さと衝動性は、裏を返せばリスクを恐れず行動できるアグレッシブさ、チャレンジ精神の高さにつながる
- 特定の物事に高い集中力を発揮できる
- 自身にとって興味の強い「これ」と決めたことに対しては、長時間にわたり高い集中力を発揮し続けられる
- 他人への共感性が高く、逆境に強い
- 自身が子供の頃から特性ゆえの困難に向き合ってきたことから、逆境に強く、弱者を含め他人の気持ちを理解しやすい。
上記のうちクリエイティブで外交的、かつリスクを恐れず熱心に仕事に取り組める部分は、起業家としての必要条件を満たしていますよね。
さらに共感性が高く、逆境に強いところは、人の上に立ち導いていくリーダーに必要な素養です。
ここまでに見てきた特性から、ADHDの人は自分で事業を起こしたり、起業して会社を引っ張っていく立場の方が、会社員よりも向いているとされるのです。
ADHDの人が起業を考えたとき、どんなことから始めたらいい?
ADHDの人が起業を考えるなら、まずは自分の適性・特性に合った仕事探しから始めましょう。
一般的に、ADHDの人に向いているとされる仕事は以下の通りです。
- ADHDの人が、適性を発揮しやすい仕事
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- ライターやデザイナーなど、クリエイティブ職と呼ばれるもの
- 研究職など、特定分野への高い集中力や興味が必要なもの
- 営業職や社長職など、行動力の高さが結果につながるもの
ただ、ADHDの人が持つ特性は似通っていても、それぞれが得意・好きになれる仕事の分野は個人によって異なりますよね。
どの道で事業化・起業をすべきか決められないときは、以下の手順で自分に向いている分野や仕事を見極めて、起業に向け動き出してください。
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- 自分の好きなこと、できること、他者から求められる役割を整理する
- 1の工程で、自分が大切に育てていくべき「強み」を明確に理解する
- 見えてきた「強み」に基づき、仕事にするためのスキルを選び、身につける
- 将来的な独立・起業のため、まずは身につけたスキルで副業を始める
おわりに:会社員に不向きと感じているADHDの人は、起業向きの可能性アリ
クリエイティブな思考力や高い集中力、他者への共感性の高さや、高い行動力を併せ持つことの多いADHDの人は、会社員として働くよりも起業に向いているとされます。実際、世界を見渡してみても、著名な起業家にはADHDの人が多いこともわかっているのです。会社員として働くことに苦痛を感じ、違う働き方をしたいと考えているADHDの人は、本記事を参考に自分の強みを伸ばし、起業することも考えてみてくださいね。
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