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ペアレント トレーニングは発達障がいにどう役立つの?

子育て・教育のヒント

どのような家庭でも、子育てには思い通りにいかないことや、悩みがつきものですよね。
特に子どもに発達障がいがある場合は、子どもの要求や言動への適切な対処法がわからず、頭を抱える場面も多くなるでしょう。
そこで今回は、発達障がい児の子育てにも役立つ「ペアレントトレーニング」について、わかりやすく解説していきます。

ペアレント トレーニングってどんなもの?

主に知的障がいや発達障がいの子どもに対し、療育の時間や効果を長くし、家庭でのトラブルを減らすために取り入れられている「子育て中の親への教育プログラム」です。
例えば、子育てのなかで以下のような悩みを持つ親を対象に開発されています。

  • 子どもが言うことを聞いてくれず、何度叱っても同じことを繰り返す
  • いくら説明してもわかってくれず、危険な行動をやめてくれない
  • 少しでも嫌なことがあると、こちらがどう対応してもすぐに癇癪を起す
  • 他の子と比べると、なかなか言葉が出なくて心配が絶えない  など

もともとは家庭でできる療育の一環として1960年代のアメリカで誕生したものですが、療育という考え方が浸透していなかった日本では、独自の発展を遂げてきました。
日本では同じような悩みを持つ親が集まり、グループ形式で学習するのが一般的です。

なお近年では、自閉症やADHDなどの発達障がいに加えて、不登校や非行、また虐待を受けていた子どもに対応したトレーニングプログラムも開発されています。

家庭でできるペアレント トレーニングは?

ペアレントトレーニングは、家庭でも実践が可能です。
以下からは、日々の暮らしの中で行えるペアレントトレーニングの方法をご紹介します。

まず、子どもの行動を分類して現状を把握する

日ごろの言動をよく観察して、子どもの行動を以下3つに分類してみましょう。

好ましい行動
できていること、もっとしてほしいこと
好ましくない行動
やめてほしいこと、頻度を減らしてほしいこと
危険な行動
すぐやめてほしいこと、二度としてほしくない危ないこと

家庭でのペアレントトレーニングでは、上記の「好ましい行動」を増やし「好ましくない行動」「危険な行動」を減らすための工夫、振り返りがメインとなります。

子どもが「好ましい行動」をしたら、表情を見ながらすぐに褒める

好ましい行動を始めたら、できるだけ早く子どもを褒めてあげてください。
褒めるタイミングの目安としては、着替えなら服の脱ぎ始め、宿題なら用紙を出したときなど、行動の始めの方で褒めるのがポイントです。

褒め方は子どもの表情を見ながら、声掛け、頭をなでる、微笑みながら見守る、うなずくなどいろいろと試してみましょう。子ども本人が喜ぶなら、どの方法でもOKです。

好ましい行動を始めたと気が付いた時点で、子どもが喜ぶ方法・関わり方で褒めてあげることができれば、子どもと親双方の自信につながります。

してほしくない行動には、どう対応すればいい?

ペアレントトレーニングでは子どもが「好ましくない行動」を取ったときには、親がその行動を無視することが有効と考えられています。
特定の行動をしても自分にメリットがないと理解できれば、子どもはその行動をしなくなります。

親が好ましくない行動を無視し、子どもにメリットがないと理解させるために厳守すべきポイントは、以下の4点です。

  • 冷たく本人の存在を無視するのではなく、行動に反応しないことに集中する
  • 子どもが一時的に好ましくない行動をエスカレートさせても、徹底して反応しない
  • 溜息や表情の変化、イライラした雰囲気など、一切の反応を起こさず平然とすること
  • 子どもが好ましくない行動を辞めたら、すぐに褒めてあげること

無視・無反応を徹底しても子どもが好ましくない行動をやめないときは、その前後の行動や、子どもの年齢が関係しているかもしれません。
普段から子どもをよく観察して、褒め方や無視の仕方も工夫してみてくださいね。

おわりに:ペアレントトレーニングは、発達障がいの子どもの療育に役立つ

より良い親子関係を構築できるよう、子どもに合った接し方と育て方のコツを学ぶことを「ペアレントトレーニング」と言います。発達障がいをはじめ、さまざまな状態の子どもを想定したプログラムが用意されているのが特徴です。ペアレントトレーニングには講習会で学ぶ他、家庭で日々子どもの様子を観察し、接し方の工夫と振り返りを続ける方法もあります。子どもとのより良い関係構築のために、活用してはいかがでしょうか。

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