発達障がいなど個性の強い子どもの子育ては、もちろん楽しみがありますがさまざまな悩みも抱えがち。育児の不安や落ち込みを感じたときに、手にとってほしい本を紹介します。
株式会社主婦の友社は『この子はこの子のままでいいと思える本』(佐々木正美著)を、2020年7月2日に発売。児童精神科医として長年活躍されてきた故・佐々木正美先生の言葉がまとめられたこの書籍は、悩めるママへの温かなメッセージがつまっています。
佐々木正美先生ってどんな人?
佐々木正美先生とは、東京大学医学部精神科講師、東京女子医科大学小児科講師、お茶の水女子大学児童学科講師などを務めた方で、自閉症と療育法の普及を広め、児童臨床医として地域ケアに力を注いでいました。
佐々木正美先生の言葉
子どもを幸せにするのなんて
とても簡単なことですよ。
親が笑顔なら
それだけで子どもは幸せなのです。
自分が親を幸せにしたと思って
自信たっぷりに育っていくのです。
佐々木正美先生について
新潟大学医学部医学科に編入学しその後、東京大学で精神医学を学び、同愛記念病院に勤務。70~71年にブリティッシュ・コロンビア大学に留学、児童精神医学の臨床訓練を受ける。帰国後は、国立秩父学園、東京大学医学部精神科に勤務後、小児療育相談センター(横浜市)、横浜市南部地域療育センターで児童臨床医として地域ケアに力を注ぐ。
東京大学医学部精神科講師、東京女子医科大学小児科講師、お茶の水女子大学児童学科講師などを務める。川崎医療福祉大学特任教授(岡山県)、ノースカロライナ大学非常勤教授、横浜市総合リハビリテーションセンター参与などを歴任。長年にわたり自閉症の人とその家族を支援する療育方法の実践と普及に努めてきた功績で、2001年「糸賀一雄記念賞」、04年「保健文化賞」「朝日社会福祉賞」受賞。2017年没。
佐々木正美先生は2017年に逝去されるまで、児童精神科医として40年以上にわたり多くの子どもと親に接し、活動を続けていらっしゃいました。
『この子はこの子のままでいいと思える本』の内容は?
『この子はこの子のままでいいと思える本』は、雑誌『Como』(現在は休刊)に連載された相談から、佐々木先生の思いが深いものを厳選した一冊。相談の数は膨大でしたが、書籍化するにあたり、6つのテーマにまとめました。
6つのテーマ
- 「お母さん」が重い
- しつけって難しい
- 親子バトルから抜け出したい
- 子どもを伸ばす親になるには?
- 思春期になる前に
- 父親の役割ってなんですか?
発達障がいの子育てでも、子どもの特性への接し方や親としての自分など、悩みを抱えることは少なくありません。悩みの解決方法は人それぞれです。身近な人に相談したり、息抜きをしたりすることもいいですよね。
けれど、専門家のアドバイスを聞いたり、疑問に答えてもらえたりすると安心感はぐっと増すはず。信頼できる専門家の考えを知りたいときは、本書を読んでみると考え方や解決されなかった悩みを変えるきっかけになりそう。
おわりに:落ち込んだときは本を読んで気持ちを落ち着かせよう
子育ては落ち込むことやうまくいかないことが起こるもの。そんなときに気持ちを沈んだままにせず、心を落ち着かせる方法があると安心です。『この子はこの子のままでいいと思える本』は、専門家による温かいメッセージがたくさん書かれている本ですので、心に響くアドバイスが見つかりそうですね。
書誌情報
書名:この子はこの子のままでいいと思える本
著者:佐々木正美
定価:本体1300円+税
発売日:2020年7月2日
ソフトカバーA5判224ページ
ISBN:978-4-07-443335-3
(画像:PRTIMES)
コメント