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発達障がいのネット依存やスマホ依存を治すには、どんな対策がある?

人間関係改善のヒント

好きなこと、興味のあることに人一倍熱中しやすい発達障がいの人は、手軽に娯楽やつながりを提供してくれるネットやスマホに依存しやすいとされます。

今回は発達障がいとネット依存・スマホ依存の関係を、ネット依存やスマホ依存改善のためにできる対策と一緒に理解していきましょう。

発達障がいが抱える、ネット依存の現状とは?

韓国の調査では、ネット依存症患者のうち7割以上が、何らかの発達障がいや精神障がいを併発していたと報告されています。

発達障がいの人は、自分の好きなこと・興味のあることには非常に熱中しやすい一方で、嫌なこと・興味のないことには、どうしても関心を向けられない傾向があります。

このため周囲から「怠惰だ」「できないヤツ」と誤解を受け、さらにコミュニケーションの困難にも見舞われて、現実世界で孤立するケースが多いのです。

対して変化・反応の早いインターネットの世界では、現実世界に比べてコミュニケーションが簡略化されていて、ある意味「発達障がいの人の好奇心や知識欲を満たす情報」に溢れていると言えるかもしれません。

特性のために生きづらさや孤独を感じる現実世界と、興味のある分野で語り合える仲間がいて、好奇心・知識欲も満たしてくれるネット上の世界。

ネット上の世界は、日ごろの生活や人間関係に発達障がいの特性ゆえの問題を抱える人にとって、非常に居心地の良い世界なのです。

発達障がいの人がネット依存に陥りやすいのは、彼らが現実世界に問題を抱えているケースが多く、好きなことに熱中しやすい特性を持っているためだと言えるでしょう。

ネット依存やスマホ依存を改善するためにできることは?

ネット依存・スマホ依存改善のために意識すべきことは、以下3つです。

  1. ネットやスマホ以外の時間を、意図的に増やす
  2. ネットやスマホの使用時間や用途を、客観的に理解させる
  3. ネット依存・スマホ依存を引き起こしている問題の解決をはかる

まずは家族や友達と過ごす時間、趣味の時間を意識的につくって、ネット・スマホ以外で本人が「好き」「楽しい」「幸せ」を感じられる時間を増やしていきましょう。

そしてスマホの使用時間、利用目的を可視化し、本人に「スマホやネットをやり過ぎているかも」という自覚を促してください。
iPhone®の場合、スクリーンタイムというアプリを活用することで、1週間分のスマホの使用時間・利用内容のデータを簡単に確認できますよ。

上記2つが、本人の興味を少しずつネット・スマホ以外の方向へ向け、依存から抜け出すきっかけ作りに役立ちます。

また並行して、依存症を引き起こしている根本的な原因、問題の解決もはかりましょう。
ネット依存・スマホ依存の背景には、多くの場合、人間関係や生きづらさなど現実世界で生きるうえでの問題・困難が潜んでいます。

無理にスマホを取り上げたり、ネットを断絶することで依存症を改善しようとしても、根本的な解決にはなりません。
むしろスマホ・ネットへの依存性を強め、生活時間の逆転や不登校、引きこもり、家庭内暴力など新たな問題を引き起こす可能性が高くなります。

どうか依存症そのものだけでなく、その背景に潜む問題にも目を向けて、解決する方法を本人と一緒に考えてあげてくださいね。

おわりに:発達障がいのネット依存やスマホ依存は、根本的な問題解決から

好きなことに熱中しやすい特性と、現実世界の生活や人間関係に困難を抱えやすいことから、発達障がいの人はネット依存やスマホ依存になりやすいとされます。ネット依存・スマホ依存を改善するには、本人の興味を他の部分に向けるとともに依存を自覚させ、現実世界で抱える問題の解決を図るのが効果的です。

スマホやネット環境を取り上げるだけでは、何の解決にもなりません。依存症の原因にまで目を向け、一緒に解決策を考えてあげましょう。

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