めずらしくない先天性の障がい・特性として認知されるようになってきた発達障がい。
そのほとんどは、幼い子どものうちから発現するといわれています。
今回は発達障がいの子どもに対し、周囲の大人ができることについてご紹介します。
子どもの発達障がいって、どんなものなの?
発達障がいの子どもは、以下のような行動・特徴が見られるケースが多いです。
- 言葉や感情の発達の遅れ
- 他の子よりもかんしゃくが強い、感情が爆発しやすい
- 落ち着きがなく注意力散漫で、いつもそわそわしている
- 読み書きや、興味のない科目への集中が苦手
- 片付けや整理整頓ができず、毎日の忘れ物も多い
- マイペースで空気を読まない発言が多く、友人とのトラブルを起こしてしまう
- 身なりをほとんど気にしていない
上記のうち、いくつかは幼い子どもの多くが発現する年齢由来のものですが、子どもの実年齢に対して現れ方が遅い・長い場合は、発達障がいも疑われます。
なお大人になってからは、仕事上のスケジュール管理ができない、約束を忘れる・遅れる、同時に複数のことができない、周囲を怒らせてしまうなどの特性が現れます。
発達障がいの子どもしてあげて欲しいこと
発達障がいの子どもの多くは、他の人の話を聞くことも、理解することもできます。
しかし抽象的な指示や説明を苦手とし、さらに外部からの刺激に過敏に反応して興味の対象が移りやすいために、大人からの指示や社会規範を守れなくなることが多いのです。
発達障がいの子どもには、以下の項目を参考に周囲の環境を整え、指示や接し方に工夫してあげると、互いのコミュニケーションがスムーズになります。
- その子の長所と短所を知り、長所を伸ばし短所を補う方法を考えてあげる
- 何かを伝えるときは、絵や写真、文字など具体的に視認できる情報にしてあげる
- 指示は一度にひとつだけにして、アレコレ指示しない
- 良くない行動をしたら無視するか、近づいて静かに穏やかに注意する
- コミュニケーションや指示通り動くことに成功したら、しっかりほめて一緒に喜ぶ
- スタンプやシールなどを使い、褒められた頻度や回数を可視化してあげる
- 集中が必要なときは、部屋からテレビやおもちゃなど刺激となるものを排除する
- 刺激ができるだけ視界に入らないよう、本人が集中できる環境を整えてあげる
必要な期間には個人差がありますが、上記を実践するだけで発達障がいの子どもへの指示・意思の伝わり方はかなり変わってきます。ぜひ参考にしてくださいね。
おわりに:発達障がいの子どもには、特性を理解し配慮した対応をしてあげて
先天性な脳機能のばらつきによって起こる発達障がいは、子どものうちから発現します。注意欠如や多動、衝動的な言動が見られる発達障がいの子どもに対し、周囲の大人は彼ら・彼女らの長所と短所、特性に合わせた対応をしてあげなければなりません。
本記事でご紹介したポイントを参考に、子ども達が自分のペースで落ち着いて指示に従えるよう、伝え方や接し方を工夫してあげてくださいね。
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