コロナウイルス感染予防として自宅で過ごし時間を増やし、外出を控えるようになりました。その影響のひとつに運動不足を感じている人が多くいます。
運動は、体はもちろん心の発達にも関係があるとされます。運動不足は子どもにどんな影響を与えるか気になりますよね。(株)パステルコミュニケーションの特集を紹介しながら、子どもと運動について考えていきましょう。
お出かけ機会減少!子どもの運動不足が不安…
「パステル総研」は、発達障害やグレーゾーンの子どもたちが生きやすい時代をづくりを目指しているWebサイト。パステル総研を運営する(株)パステルコミュニケーションは、コロナ自粛からくる運動不足が脳の発達不足を引き起こしていると指摘しました。
パステル総研Webサイトで、「脳の発達を止めない運動の習慣化」特集の公開が始まりました。
特集URLはこちら
パステル総研監修吉野加容子さんは、「発達障害グレーゾーンの子の脳の発達に重要な運動と脳の関係性」を解説しています。
この特集では、発達障がいやグレーゾーンの子どもに運動がいいとされる理由、すきま時間で簡単にできる運動や外遊びなどを紹介。なかなか気軽にお出かけできないこの時期に、運動をするきっかけづくりをすることができます。
運動は心や脳にも影響する?
運動は、体を動かす機能以外に心にも働きかけます。
- 運動が及ぼす影響
- 体と心の調子を整える
- 記憶系の海馬が活発になる
- 認知面に大きく関係する
運動は、体、心、脳に大きく影響します。そのため運動量が不足すると、運動機能や心、脳の発達に心配が出てくるということですね。
「パステル総研」の代表である吉野さんは、脳科学をベースにした発達支援を専門としています。吉野さんの解説によると、「習慣的に運動することは、健康な体づくりだけでなく脳全体の発達のために大変重要です。運動をつかさどる脳のエリアは脳の中心を貫くように位置しており、運動することで脳全体が活性化します。」
脳全体が運動で活性化されるというのは、自粛で退屈を感じてしまう子どものいい刺激になりそう!日々の運動を続けることも大切そうですね。
吉野さんはさらに、運動と認知機能に関する研究も紹介。
「長年運動が認知機能をアップさせる研究が進められてきましたが、今年の7月に発表された国際共同研究では、毎日60~90分運動することで認知機能にプラスの効果があり、認知機能が低い子ほど効果が大きいことが証明されました。」(※Baseline Cognitive Performance Moderates the Effects of Physical Activity on Executive Functions in Children」)
発達障害の子どもの療育には運動療育がとられることもあります。子ども本人も体を動かすことを楽しいと感じる場合が多く、運動でのびのびと発達を促すのはおすすめです。
「WHOは5-17歳の子どもが毎日60分の中強度の運動に取り組むことを推奨しています。認知機能を高めるためにも、健康な体を作るためにも、毎日1時間しっかり運動することがポイントです。運動系の習い事を始めることもおすすめですが、まずは毎日の活動量を上げることから始めましょう。お母さんと楽しい雰囲気の中で体を動かす習慣を作っていくのがいいですね。」と、吉野さんは習い事や家族と一緒に運動をすることもおすすめしています。
「脳の発達を止めない運動の習慣化」特集内容って?
「脳の発達を止めない運動の習慣化」の特集では、下記の内容が盛り込まれています。
【すきま時間で簡単にできる運動から外遊びまでをご紹介】
特集では、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャーが実践した選りすぐり10選を紹介。その内5選は、普段はニコッと会員限定のところを期間限定でみなさんに公開します。
- 「道具不要!発達障害グレーゾーンのおうちでできる運動遊び3選~お子さんを抱っこした状態で手を放す抱っこキープ~」
- 「発達障害・グレーゾーンの子どもをぐんぐん伸ばす!ダンスタイムのススメ」など
特集のURLはこちら
このほか、パステル総研監修吉野加容子さんは子育てを応援する書籍を手掛けています。
コロナ外出自粛と子どもの運動不足に関する調査結果
日本臨床整形外科学会は、7月下旬から8月中旬にかけて、医療機関を訪れた1万2千人あまりにコロナによる外出自粛の影響を調査しました。このアンケート結果は、小・中・高校生817人の回答を参考にしています。
(データ協力:日本臨床整形外科学会、二階堂元重医師)
「自粛中の運動割合は、5.4%減少しており、「体力がなくなった」と回答したのは、小学生で35.3%、中学生で44.1%、高校生で55.1%に上りました。また体重の増加36.9%、37.4%、34.9%、気力がなくなった11.4%、19.6%、24.3%」という報告がされました。
やはり運動不足は発生しており、体力低下や子どもの肥満という状態にも影響を与え始めています。
子どもに運動を促すために、下記のURLで見られるスポーツ庁が発信している情報もチェックしてみてくださいね。
スポーツ庁が紹介する運動サイトまとめ
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop03/list/detail/jsa_00012.html
おわりに:体・心・脳の発達のためにスキマ時間で運動不足を解消していこう
コロナ自粛で子どもたちの運動量は減っているということがわかりました。運動不足は体以外にも、心や脳の発達に影響を及ぼします。自宅にいる時間や外に出られる間にできる運動を参考に、体を動かす時間をつくっていきましょう。
会社情報
パステル総研とは?
子どもの発達に関するグレーゾーンの悩みごとを、大人に持ち越さないことを目指すリサーチ機関です。発達障害やグレーゾーンの正しい理解と対応を伝える事で、子どもたちが生きやすい時代を作るきっかけづくりをしています。パステルのお子さんを抱えるママの声をデータ化して、リサーチ結果を配信したり、ママが楽しく子育てできる情報を発信します。ママが困った時はいつでも、頼れるアイデアが湧き出てくる「4次元ポケット」になりたい!という想いで、日々のリサーチと情報発信を行っております。
1日1分! ゼロから学べる 発達障害&グレーゾーンの対応メール講座
https://desc-lab.com/maillesson/?prt
■会社概要
社名:株式会社パステルコミュニケーション
代表者:吉野加容子
所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業
(画像:PRTIMES)
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